ホーム ライフスタイル 「BMIより体力が命を左右する」標準体重でも体力不足は早期死亡リスク2倍に…40万人調査で衝撃の研究結果

「BMIより体力が命を左右する」標準体重でも体力不足は早期死亡リスク2倍に…40万人調査で衝撃の研究結果

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健康的に長生きするためには、体力は必須の要素だ。体格指数(BMI)だけで健康状態を完全に把握することは難しく、継続的な運動で体力を向上させることが、早期死亡リスクの低減と密接に関連している。

引用:Shutterstock*この人物は記事の内容とは一切関係ありません
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バージニア大学の研究チームは、約40万人の成人を対象に20件の研究データを分析した。参加者のBMI、体力、死亡年齢を調査し、健康と長寿に及ぼす影響を検証した。研究では、体力は1分間に体が取り込むことのできる最大酸素量、つまり「最大酸素摂取量」で測定された。同じ年代・性別で最大酸素摂取量が上位20%に入る場合、体力が高いと評価される。

分析の結果、肥満と体力不足はどちらも早期死亡の危険因子であることが明らかになった。肥満で体力が低い人は、標準体重で体力が高い人と比べて早期死亡リスクが3倍高かった。一方、標準体重でも体力が低い人は、肥満でも体力が高い人の2倍のリスクを示した。

研究チームは「肥満は慢性疾患のリスクを高め、結果として早期死亡につながる要因となる」と指摘。肥満指数(BMI)が高くても、有酸素運動を通じて体力をつけることで健康を改善できる可能性があると説明している。

引用:Shutterstock*この人物は記事の内容とは一切関係ありません
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研究を率いたシッダールタ・アンガディ博士は「運動は単にカロリーを消費するだけではなく、心肺機能や筋肉、代謝を改善する重要な活動だ」と述べた。また、「体重が変わらなくても運動には健康を促進する効果がある」と強調している。

体力向上には有酸素運動が最適とされている。有酸素運動は血液循環を促進し、心肺機能を強化するほか、脳への栄養供給を効率化する効果がある。まずは毎日20分のウォーキングのような小さなステップから始め、徐々に運動量を増やすのが理想的だ。例えば、1か月後にはマラソンへの挑戦を目指すのも良いだろう。世界保健機関(WHO)では、週150分以上の中強度の有酸素運動を推奨している。

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