ドナルド・トランプ大統領の「コーラ愛」が如実に表れた。アメリカの第47代大統領に就任後に、彼の執務室に新たに設置されたものがある。それはコーラボタンだ。トランプ大統領はゼロコーラを好み、このボタンを押すとすぐにコーラが飲めるようになっている。彼の前回の任期中にもこのボタンが設置され、コーラが提供されていたという。
ゼロコーラは本当に健康に良いのか
通常、コーラを飲みたいが健康が気になる時に選ばれるのがゼロコーラだ。しかし、糖の消化が苦手な人がゼロ飲料を摂取すると腸に負担をかけ、顔にトラブルが生じる可能性がある。代替甘味料が皮膚の発疹を引き起こす主な理由は三つある。
まず、糖アルコール類の代替甘味料は胃と小腸で完全に吸収されず、大腸まで到達する。腸内細菌による発酵で生じたガスが腸を刺激し、腹痛、下痢、腹部膨満感を引き起こす可能性がある。このような腸内環境の乱れは皮膚トラブルにつながることがある。
次に、代替甘味料にはアレルギー反応を起こす可能性がある。2023年の国際学術誌「Cureus Medical Journal」に掲載された論文によると、代替甘味料は発疹やじんましんなどのアレルギー反応を引き起こす可能性がある。2014年には日本で、アセスルファムカリウムを摂取したあとにアレルギー反応を示した事例が報告されている。
ゼロ飲料に含まれる他の添加物によって肌荒れが起こることもある。ゼロ飲料は通常の飲料より体に良いという認識から過剰に摂取されやすい。しかし、砂糖や液糖を代替甘味料に置き換えただけで、炎症を引き起こす可能性のある食品添加物が多く含まれている。代表的なものに安息香酸ナトリウムや亜硫酸塩などの保存料、炭酸ガスがある。これらの添加物は肌に悪影響を及ぼす可能性がある。
ゼロ飲料を飲んで腹痛や肌トラブルを経験したことがある場合は、摂取を控えるべきだ。特に問題がなかったからといって水のように飲んでいいわけではない。韓国の人体暴露安全基準によると、ゼロ飲料に最も頻繁に含まれるアセスルファムカリウムは体重1kgあたり9mg、スクラロースは体重1kgあたり15mgが1日摂取許容量とされている。
炭酸飲料は膵臓にも悪影響
炭酸飲料のような液糖食品の継続的な摂取は、心血管系に致命的な影響を及ぼす可能性がある。また、膵臓にも悪影響を与える。膵臓は血糖と密接に関連しているため、糖分の多い炭酸飲料や加糖コーヒーを頻繁に摂取するとインスリンの抵抗性が高まる。これは膵臓の炎症を引き起こし、膵臓がんにつながる可能性がある。このような場合、アルコールを摂取しなくてもがんが発生する可能性がある。米国臨床栄養学ジャーナルも、炭酸飲料、砂糖入りのスティックコーヒー、ジャムの過剰摂取が膵臓がんの発症リスクを高めると指摘している。
膵臓がんは韓国の全がん発生順位で8位を占めている。2022年だけでも、新規膵臓がん患者は8,770人に達した。膵臓がんの5年生存率は15.9%で、主要10種のがんの中で最も低い。膵臓がんを予防するには、炭酸飲料の摂取を可能な限り控え、食物繊維やタンパク質を中心とした食事を心がけるべきだ。炭酸飲料の刺激的な味わいが好きな場合は、糖分を含まない炭酸水を選ぶのが良い。炭酸水は糖分を含まないため、健康面でより良い選択となる可能性がある。
