記憶力の低下は加齢とともに自然に起こる現象だ。しかし、不適切な食生活や生活習慣は、記憶力の低下を早め、軽度認知障害などの疾患につながる可能性がある。ここでは脳機能を悪化させる生活習慣にはどのようなものが見てみよう。
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脳細胞と脳の活動は16歳から18歳の間に最も活発になり、その後徐々に記憶力が低下し始め、30代に入ると物忘れが目立つようになる。これは正常な加齢の一部だが、一部の人は軽度認知障害に進行することもある。
脳の記憶を司る海馬には神経幹細胞が存在する。適切な生活習慣を維持すれば、脳神経細胞の生成が促進され、記憶力の向上につながる可能性がある。記憶力に影響を及ぼす生活習慣を正しく理解し、脳の健康を守ることが重要だ。
記憶力の低下は、アミロイドβという毒性物質が脳内に蓄積されることから始まる。この物質が蓄積すると、記憶力に悪影響を及ぼすが、その進行速度や影響の程度には個人差がある。喫煙や脂っこい食事を頻繁に摂る人は、脳の血管が早期に狭まり、記憶力の低下が加速する可能性がある。血流は海馬に栄養を供給し、有害物質を除去する役割を果たすが、血管が狭くなるとこのプロセスが妨げられ、脳細胞の減少を招く。また、海馬の細胞が損傷すると、最近の出来事を記憶することが難しくなる。
認知症には遺伝的要因が関与する場合もあるが、記憶力の低下は生活習慣の影響が大きく、家系とは関係なく発生することが多い。ストレスも記憶力低下の大きな要因の一つだ。ストレスホルモンであるコルチゾールは海馬を損傷し、短期記憶が長期記憶へと変換される過程を妨げる。さらに、強い衝撃を受けるような外傷を負うと、記憶力が急激に低下する可能性がある。外傷によって脳の血流が減少すると、脳細胞が死滅し、永久に再生できなくなることもある。特に、海馬は外部からのダメージに弱いため、大きな衝撃を受けると細胞が永久的に損傷し、記憶力に深刻な影響を及ぼす恐れがある。