耳も日常生活で多くのストレスを受ける部位の一つだ。公共交通機関や公共の場でイヤフォンやヘッドセットを使用している場面をよく見かける。これは便利だが、聴力に悪影響を与える可能性がある。
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聴力が低下すると、脳の機能も同時に低下する。特に認知症に関連する認知機能が大きく影響を受ける。日常的に耳に入ってくる音は脳を継続的に刺激している。しかし、聴力が衰えると、この刺激が減少する。
50歳以上を対象に行われた研究によると、聴力が10デシベル変化するごとに認知機能のスコアが顕著に低下したという。会話が途切れると、認知症のリスクが高まる。会話は話し、聞き、考える過程を通じて脳を活性化させるが、聴力が低下すると会話自体を避けるようになるためだ。
聴力の損失は回復が難しい。騒音への曝露を減らすことが最も効果的な予防策だ。携帯音楽プレーヤーは最大音量の60%以下で、1日60分以内の使用が推奨される。
公共交通機関のような騒がしい場所では、イヤフォンの使用を控えるべきだ。周囲の騒音のせいで音量を上げると、耳に負担がかかる。騒音の多い場所でイヤフォンを使う場合は、1時間ごとに10分程度静かな場所で耳を休ませることが望ましい。
アルコール、タバコ、コーヒーは耳の神経を刺激し、血管を収縮させる可能性があるため、避けるのが賢明だ。ビタミンA、C、Eといった抗酸化物質を豊富に含む食品を摂取することも聴力を守るために有効的だ。
研究によると、50〜80歳の間にビタミンCを多く摂取したグループは、少なく摂取したグループよりも良好な聴力を保っていたという。
ビタミンAは柿、ほうれん草、ニラに多く含まれ、ビタミンCはピーマン、キウイ、イチゴに豊富だ。ビタミンEはナッツや魚に多く含まれている。
また、耳鼻科で定期的に聴力検査を受け、耳の健康状態をチェックすることも重要だ。