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2024年11月22日金曜日
ホームライフスタイル突然、大切な人が気を失ってしまった場合…「私ができること」

突然、大切な人が気を失ってしまった場合…「私ができること」

「CRP」とも呼ばれる心肺蘇生法は、心臓が機能を停止したり、呼吸が止まったりしてしまった時の応急処置方法だ。心臓発作の場合、迅速に対処しないと心臓が停止して死亡してしまったり、酸素が行き届かなくなり深刻な脳損傷を受けてしまう可能性がある。そのためこのような状況が発生した場合は、迅速な通報と措置が必要なのだ。

心肺蘇生法の必要性とは?

気道閉鎖により4~5分以上無呼吸状態が続いたり、呼吸中枢の麻痺などにより低換気状態が続き、重度の低酸素症に陥った場合、不可逆的な脳損傷を避けることができなくなる。したがって呼吸が停止したり、重度の低換気状態に陥っている人を発見した場合、速やかに気道を確保し、酸素を供給することが何よりも重要なのだ。

心停止の主な原因

大気中の酸素濃度が低かったり、高山地帯のように酸素の分圧が低く、吸入空気中の酸素濃度が低いと呼吸停止が起こりやすくなる。また、気道に詰まった分泌物や気管支収縮などによって気道が閉塞したり、無気肺や肺炎、気胸などによる換気障害、肺水腫などの現象によっても呼吸停止が起こる場合がある。

一般人もCPR方法を知っておくべき理由

心停止は頻繁に起こることではないが、発生時には誰よりも早く対処する必要があるため、一般人も心肺蘇生方法を熟知しておくと良いだろう。心臓停止の状況に陥ってしまった場合にも、脳に損傷を与えないように生存率を高めることができるからである。心肺蘇生の重要性はすでに多くの人が知ってはいるが、実際に心肺蘇生ができる人はあまりおらず、一般人を対象とした心肺蘇生法の教育も増えているという。

証明書発行も可能

応急処置資格と呼ばれる心肺蘇生法CPR資格は、心臓や肺の動きが止まって緊急事態が発生した場合の初期対応に備える資格である。血液を循環させ、呼吸を助ける応急処置方法と、心臓圧迫、人工呼吸による心肺蘇生を行なう。この過程で専門教育課程を修了すると、資格が発行される。特に韓国では「韓国心肺蘇生術協会」のほか、様々な協会で行われており、資格の発行は大韓赤十字社で行なわれるという。

最低4~5分以内に始めると効果的

緊急時に適切な対応を行なって命を救うことができるとても大事な時間を「ゴールデンタイム」という。救急疾患によってゴールデンタイムは異なるが、心臓や脳血管疾患の場合ひどいと心停止に至ることもあり、各疾患のゴールデンタイムを明示し対処方法を知っておくだけでもとても大きなことなのだ。心停止患者のゴールデンタイムは4~5分で、この時間内に心肺蘇生が行なわれない場合、脳損傷の可能性が非常に高くなり、ひどいと脳死または死亡に至るという。

傷病者を発見したら?

傷病者を発見した場合、まず最初に意識があるかどうかを確認しなければならない。この時注意すべき点は、揺すって起こしてはいけないということだ。患者がもし脳の損傷によって意識がない場合、揺する行為自体が致命的となってしまう場合があるからである。したがって、意識があるかどうかの確認において最も正しい方法は、鎖骨を少し強く叩いてみる方法である。

CPRのやり方

心肺蘇生法は7段階に分けて行なう。周囲の人に119番に通報してもらい、傷病者の顔と胸を10秒以内に観察して呼吸をしているかどうかを確認する。傷病者を硬くて平らな場所に寝かせた後、胸骨の下半分の部分に両手の掌の基部を当てる。この時指が胸に触れないように注意しながら、両腕を伸ばした状態で体重をかけ、傷病者の体と垂直になるように胸を圧迫する。1分間に100~120回、5cmほど沈み込むように素早くかつ強く行なう。最後に傷病者の頭を後ろに反らせ、あごを持ち上げて気道を確保した後、傷病者の鼻をつかみ、口を大きく開いて傷病者の口を完全に塞いだ後、胸が膨らむ程度に1秒ほどの時間をかけてゆっくりと息を吹き込む。

心肺蘇生法により肋骨が折れた場合、罰せられるのか?

正解は「X」だ。医療人でなくても、誰でも心肺蘇生を行なうことができるように「善きサマリア人の法」が制定されているからだ。2008年救急医療に関する法律の一部改正により、もし救急患者に対し応急処置を行なう過程で不本意に患者を死亡させてしまったり損傷を与えてしまった場合には、民事・刑事上の責任を軽減または免除すると決められたという。

慌てると間違えてしまいがちな胸部圧迫の位置

心肺蘇生法において、胸骨圧迫の位置と圧迫の程度は重要な要素の一つである。心臓は胸骨である胸骨と肋骨で保護されているが、緊急心臓圧迫のためにはこれらの構造物を上下に動かして心臓を強制的に動かさなければならないのだ。心肺蘇生時の胸部圧迫の位置は胸骨の真ん中、つまり両乳頭の中間地点である。ゴールデンタイムである5分以内に、強力すぎるのではないかと思うほどに強く、深く圧迫してこそ心臓を動かすことができ、血液を正しく循環させることができるのだ。

知っておくと便利なAED(除細動器)の使用法

自動心臓衝撃器である除細動器は、皮膚に取り付けた電極を通じて電気ショックを与え、心拍を正常に戻す医療機器である。まず、除細動器の電源ボタンを押して、中に入っている2枚のパッドをそれぞれ貼り付ける。すると、もし除細動を必要とするような心臓のリズムである場合、心臓の衝撃が必要だという音声と共に充電が行なわれる。充電が完了するまでずっと胸部圧迫を施行しなければならず、充電が完了すると衝撃ボタンが点滅するという。このボタンを押して除細動を行なうのだ。除細動が終了後もパッドを取り付けた状態で、再び胸骨圧迫と人工呼吸を繰り返さなければならない。

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