あるネットユーザーが学生時代にボランティア活動をしていた際に、漂白剤（ラックス）のせいで命の危険を感じたエピソードを明かした。
最近、あるオンラインコミュニティに「ラックス3リットルを煮沸するのを目撃した話をする」というタイトルの投稿が上がった。
内容は次のとおりだ。
それは学生時代にボランティア活動をしていた時の話だ。中高生なら誰でも知っているように、ボランティア時間を満たす義務があるだろ？ 加点も与えられ、賞ももらえる。だから私もボランティア活動を探して、荷物の積み下ろし作業を1週間行えば4時間のボランティア時間をもらえるということを発見した。だから応募したんだ。
それは4日目のことだった。私たちの仕事は、全国から寄付された救援物資を古くてホコリがたまった地下倉庫に保管し、必要に応じて出荷することだった。しかし、その日は市役所か区役所か、高い位置から査察が来るということだった。だから、物品をできるだけトラックに積み、スペースを掃除する計画だった。
一緒に働いていた仲間はトラックに乗ってどこかに行き、私と他の担当者であるおばさんが掃除をどのように行うかを考えていた。ところでさ、そのおばさんがラックスを煮沸すればホコリも消えて消毒もできるという非常識な考えを持っていたんだ。
「おばさん、大丈夫ですか？ テレビでラックスを煮沸すると危険だと見たことがあるような気がしますが…」と言ったが、おばさんは「大丈夫だ」と私にお金を渡し、ラックスを買ってくるようにした。
私はお金をもらってスーパーに行ったが、路上の食べ物が多くてついお使いを忘れておでんと揚げ物を買って食べてしまった。少し遅くラックスを買って戻った。しかし、ボランティア活動をしていた地下倉庫に到着すると、すぐに酷い薬品の臭いがした。それが私がボランティア活動をしていた地下倉庫から出ている臭いだった。
その臭いは本当にひどかった。5秒間だけ中に入っても、食べたおでんと揚げ物が逆流するようだった。携帯電話も持ってこなかったので、どうすればいいかわからなかった。結局、通りすがりの人々に助けを求めた。
「あのおばさんと一緒に働いているんですが、ラックスを煮沸したら、臭いがあまりにもひどくて中に入れません。助けてください」と言った。
人々は色を失い、119に通報し、消防士が来て状況を確認した。薬品の臭いを嗅いだ消防士たちは、ラックスを3リットルも煮沸したと聞いて驚愕の表情に変わり、すぐに酸素マスクをつけて中に入った。
そのおばさんは意識を失った状態で救急隊に運ばれ、集中治療室に入院したというニュース以降、それ以上の情報を得ることはできなかった。その地下倉庫は有毒ガスのために閉鎖され、私のボランティア時間も28時間から0時間になってしまった。
母にはこのことを話さなかった。両親はまだ知らない。
ラックスの原液を煮沸すると、非常に危険な化学反応が起こる。ラックスは主に次亜塩素酸ナトリウム（NaOCl）を含んでおり、これを煮沸すると有毒な塩素・クロラミンガスなどが発生する。密閉された空間では火災や爆発が起こる可能性もある。
このエピソードを読んだネットユーザーたちは「信じられない…」、「おばさんも無事であったことを祈ります…」「私もトイレを掃除する時に原液を間違えて使って、妻と一緒に肺炎になって入院したことがある。家に帰ったら壁面が真っ白だった」という反応を示した。