ホーム トレンド 「おばあさんが出産?」高齢妊娠と科学技術の進歩…64歳の母親が挑戦した新たな可能性

「おばあさんが出産?」高齢妊娠と科学技術の進歩…64歳の母親が挑戦した新たな可能性

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64歳で息子を出産…孫を見る年齢で「驚き」

孫がいてもおかしくない年齢で息子を出産した64歳の女性が世間を驚かせた。

22日、中国メディア「QQ」は貴州省遵義市のフー氏(64歳)が多くのリスクを乗り越え、無事に子どもを出産したと報じた。

報道によれば、フー氏は別の医療機関で体外受精(IVF)を受けた後、より専門的な管理のために遵義市の産婦人科を訪れた。

フー氏は甲状腺がんの手術歴や妊娠糖尿病、下肢静脈血栓症、心機能障害など、複数の深刻な健康問題を抱えていた。

そのため、医療チームは母体と胎児の生命を守るため、妊娠35週目で帝王切開を決定した。

フー氏は50分間の手術を経て、2.4kgの男児を無事出産。9日間の集中モニタリングを経て、母子ともに健康な状態で退院した。

今回の事例は貴州地域で記録された最高齢の出産となり、科学技術と医療の進歩が高齢妊娠に新たな可能性をもたらしていることを示している。

医療チームも今回の事例がハイリスク妊娠において徹底した準備と迅速な対応の重要性を示すものだと評価している。

近年、科学と医学の発展により、高齢妊娠・出産が現実のものとなりつつある。QQの報道によれば、中国ではすでに67歳の女性が自然妊娠で出産に成功した事例も紹介されている。

かつては閉経後の妊娠は不可能と考えられていたが、卵子凍結やホルモン療法などの生殖補助医療により、高齢でも出産が可能となってきた。

しかし、年齢が上がるにつれて妊娠成功率が大幅に低下する現実もある。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の2020年統計によると、35歳未満の体外受精患者の成功率は55%に達する一方、40歳以上では8.2%にとどまっている。専門家らは高齢妊娠を計画する際には慎重な検討と徹底した準備が必要であると警告している。

遵義市産婦人科病院の産婦人科長、マー・リンリン医師は「高齢妊娠は最新の医療技術により可能になっているが、母体と胎児の安全のためには十分な相談と検診、専門医による管理が必須」と強調。ハイリスク妊娠に臨むすべての女性に慎重な対応を呼びかけた。

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