来年発売予定の新型CLA
カムフラージュを外したティーザーに続き
AMGを除く仕様を公開
メルセデス・ベンツの新型CLAの発売が迫っている。新型CLAは内燃機関と電気自動車の2タイプで2025年に発売される予定。電気自動車モデルは新開発のMMA電動化プラットフォームを採用した第1弾モデルとなり、その後、同プラットフォームを採用した各種セダンやSUVが続く。先日、メルセデス・ベンツのオラ・ケレニウスCEOがCLA電気セダンの試乗映像を公開し、発売への期待が高まった。
さらに18日、メルセデス・ベンツが新型CLAの電気自動車とハイブリッド仕様を発表。期待が一層高まっている。AMGの動力系統は未発表だが、電気自動車は800Vシステムと2段変速機を採用。48Vマイルドハイブリッドには新開発の8速DCTを搭載する。
ハイブリッドモデルは電気のみで
時速100kmまでの走行が可能
新型CLA電気自動車は、メルセデス・ベンツ独自開発のモーターと2段変速機を組み合わせ、1モーターと2モーターの2仕様を用意。1モーターは最高出力272馬力、2モーターは約281馬力を四輪に伝達する。バッテリーはNCMとLFPの2種類を搭載。上級グレードには85kWh容量のNCMバッテリーを採用し、1回の充電でWLTP基準750km以上の走行を目指す。800Vシステムにより、320kWの急速充電に対応する。
マイルドハイブリッド仕様は、新開発の直列4気筒ガソリンエンジンと48Vハイブリッドシステムを採用。電動8速DCTと組み合わせ、電気モーター、インバーター、変速機を一体化した。グレード別に最高出力136馬力、163馬力、190馬力の3タイプを設定する。
ティーザー映像で見せた
新デザインのデイライトが話題に
先に、メルセデス・ベンツは昨年10月に次期CLAのティーザーを公開し、流麗なクーペフォルムとランプに刻まれた三ツ星のデザインを披露。映像中、カムフラージュが一部剥がれたヘッドライトから、CLAの新しいデイライトが垣間見える。これはEクラスのリアLEDデザインに似た白い星型で、印象的なデザインとなっている。また、クーペスタイルを強調したフレームレスドアと、テスラ・モデル3を思わせる大型パノラマガラスルーフは、洗練された外観と共に室内の明るさを最大限に確保している。
内装については、従来のコンセプトCLAのミニマルデザインを継承しつつ、より高級感と洗練さを追求した仕様となる見込み。大型ディスプレイとアンビエントライトで室内の雰囲気を演出し、従来のMBUXに代わって新開発のMB.OSシステムを初採用するという。これにより、車両操作がより直感的で使いやすくなると期待されている。
最近3,717kmを走破し
ポルシェ・タイカンの記録を更新
一方、メルセデス・ベンツは最近、新型CLA電気自動車で24時間に3,717kmを走行し、新記録を達成した。これは以前ポルシェ・タイカンが樹立した3,425kmを292km上回る記録で、メルセデス・ベンツの電気自動車技術の飛躍的な進歩を示している。
新型CLAは2025年の発売を予定しており、テスラ・モデル3、BMW 2シリーズ、アウディA3などと競合すると予想される。価格と詳細な仕様は発売時に発表される。メルセデス・ベンツは新型CLA電気自動車を先行投入し、その後マイルドハイブリッドモデルを発売する計画だ。なお、現時点で公表されている数値は公式認証前のため、今後変更される可能性がある。