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2024年11月25日月曜日
ホームモビリティー「クランクケースまで侵入」トヨタ86シリーズでエンジン破損相次ぐ、米国オーナーが7.8億円規模の集団提訴

「クランクケースまで侵入」トヨタ86シリーズでエンジン破損相次ぐ、米国オーナーが7.8億円規模の集団提訴

揺らぐトヨタの信頼

欠陥隠しで窮地に

集団提訴の動き相次ぐ

引用:YouTubeチャンネル「Jonny Barajas」

長年築き上げてきたトヨタの信頼に陰りが見え始めている。先日、トヨタは長期にわたる完成検査での不正行為が発覚し、物議を醸した。この事件は不正に関与した他メーカーとともに、「品質」「誠実さ」で知られる日本車のイメージに少なからぬ打撃を与えた。

その後の対応についても消費者から厳しい批判の声が上がっている。トヨタのスポーツカー「GR86」の品質問題が国内外で浮上したためだ。以前、国内では同モデルの最高回転数7,500rpmに満たない6,000rpm超の使用歴を理由に、エンジン保証修理を拒否する事例があった。米国では同車種で多発した重大な欠陥を隠したとして、集団訴訟に発展している。

引用:ルリウェブ
引用:オンラインコミュニティ

走行中に破損するボクサーエンジン

トヨタ、スバル製3車種で多発

海外メディアのザ・ドライブが12日報じた記事によると、米国でトヨタ86とGR86のオーナー、さらに共同開発されたスバルBRZのオーナーらが最近、メーカーを相手取り集団訴訟を提起した。米国でも走行中にこれらの車種のエンジンが破損する不具合が継続的に発生していたにもかかわらず、適切な対策が取られなかったことが理由だ。

米最大の自動車リコール情報サイト、カーコンプレインツ・ドットコムによると、今回の訴訟の原告の一人、ローラ・ヤングさんは2023年4月にエンジン破損を経験した。ヤングさんは2021年10月、2019年式トヨタGT86を中古で購入。故障時の走行距離は6万4千マイル(約10万3,000km)だった。

引用:Instagram@theshophouston
引用:Toyota GR86 Forum

保証期間切れを理由に修理を拒否

その結果、500万ドル規模の訴訟に

しかし、トヨタの保証条件は販売後5年または走行距離6万マイル以内。ヤングさんの車両は保証対象外となり、結局自己負担での修理を強いられた。この事例は、新車ではなく中古車を購入したこと、中古車特有の前オーナーの使用状況や管理状態など不確定要素があるため、トヨタの全面的な責任とは言い切れない。

ただし、今回の集団訴訟には新車購入後に同様の問題を経験したケースも含まれている。2022年トヨタ・GR86を購入したあるオーナーは、サーキット走行中に前触れもなくエンジンが突然破損したと主張している。このオーナーやヤングさんを含む多くのオーナーたちは、エンジン欠陥による賠償を求め、500万ドル(約7億7900万円)以上の損害賠償を要求する訴訟に加わった。

引用:Toyota UAE
引用:BBC

欠陥の存在はすでに把握済み

「トヨタがここまで落ちるとは」

この欠陥の原因はすでに特定されている。エンジン内部でガスケットを使用すべき箇所にRTVシーラントを過剰に塗布したことが問題だった。エンジン内部に漏れ出たシーラントが高温で硬化・分解し、オイルや冷却水の経路に入り込み、最終的にエンジンのクランクケースにまで侵入。これによりオイル圧力と消費量が増加し、最悪の場合エンジン破損に至った。

しかし、トヨタやスバルなど、このエンジンを搭載したメーカーは欠陥を認識しながらも、その事実を隠していたことが明らかになった。欠陥が確認された車種は2013〜2016年型サイオンFRS、2017〜2023年型トヨタ86およびGT86、2013〜2023年型スバルBRZなど。この報道を受け、ネット上では「トヨタは誠実だと思っていたのに、失望感が増すばかりだ」「世界最大の自動車メーカーのレベルがこの程度とは」といった厳しい声が相次いでいる。

7 コメント

  1. 最初のユーザー、10万キロ以上やサーキット走行などは外すべきだ。シーラントの過剰塗布という事はスバル側だけど、、、、。
    オイル消費が増えるというのは程度がわからんね。通常の交換時期にちゃんとやっているかだ。車検の無い国ではいろいろあるな。

  2. 昔も Kawasaki のポリスバイクでありましたね。

    USA はポリスバイクも乗っている警官がメンテするのが普通だったらしく、Kawasaki が指定するようなメンテが一切されずに乗り続けた結果、故障車が続出して集団訴訟でしたっけ?結局、ちゃんとメンテしてれば問題なかったとかで和解したのかな?

    向こうに出すモデルは、「こういうメンテレベルだと、これくらいでこうなりますよ」みたいな案内も予め必要なんでしょうね。

  3. TOYOTA、スバルともに信頼を損ないますね!
    胡坐をかいていたのかな?
    エンジンはスバル制ということは、インプレッサなど別車種でも同じことが行われていたのか心配だ

  4. こういう一方的な記事をうのみにするのではなく、メーカーの見解も聞いてみないと何とも言えない。両方の意見を聞くことが大切だ。

  5. 通常の使用条件でどうだったのかってデータが無いとなぁ。リミッターにバンバンぶち当てながら走ってたならエンジンの寿命は縮むだろうし。例で出てきてるのは特殊な条件だからね。

  6. 初代シエンタは、走行5万キロを超えたあたりでオイルが減り始める個体が多く存在した。うちの場合は一般家庭の買い物とかの用途で、半年もすれば無くなっていた。
    トヨタは最初は認めなかったが、恐らくクレームが多かったのだろう、あとから保証を延長するかたちで無償修理に対応した。リコールにはしなかった。
    これを経験して以来、トヨタ車は購入しないことにした。

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