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2025年01月15日水曜日
ホームモビリティー韓国の国民車スパーク、中国製EVで「サプライズ復活」の可能性 価格は200万円超えで安全性に不安の声も

韓国の国民車スパーク、中国製EVで「サプライズ復活」の可能性 価格は200万円超えで安全性に不安の声も

スパークEUV工場の写真が流出

中国車にシボレーのロゴを付与

安全性に疑問符

引用:gmauthority

韓国人の心に深く刻まれている車がある。旧大宇(デウ)のマティス、そして韓国GMシボレーのスパークだ。既に生産を終了しているが、かつては多くの初心者ドライバーに愛され、国産車では珍しい鮮やかな色使いで韓国の街を彩った軽自動車だった。そんな生産終了となったスパークが、全く異なる姿で工場で撮影された写真が流出した。外観を見ると、どこか見覚えのある印象を受ける。

実際、中国で開発された車両を導入したようだ。この車両はGMと上海の合弁会社である宝駿(バオジュン)のYep Plusというモデルにブランド変更を施したものだ。スパークが電気自動車として復活すること自体は歓迎すべきだが、最大の問題は価格と品質だ。中国設計をベースとした車であれば不安を感じるのは事実で、特にスパークのような軽自動車は安全性が確保されなければ命の危険すらある。

引用:Automoli
引用:Car.info

GMの過去の実績

ラノスを振り返る

ブランド変更とは、戦略的に特定の車種を市場に投入する際、有利なブランドに変更して販売することで、複数のブランドを傘下に持っていたGMがよく用いた手法だ。必ずしも全てが成功したわけではないが、代表例としてマグナスやトスカなどの中型車から、ゼントラ、ラセティといった車種がある。これらは大宇自動車で開発され、他国ではスズキ、シボレー、ホールデン、ラボンなどのブランドで販売された実績がある。

最も長期間生産されたのはラノスだろう。ラノスは90年代後半に大宇自動車が開発・発売した小型車で、当時の同社の中型車レガンザとファミリールックを形成し、小型車とは思えないほど堅牢で高級感があった。韓国国内市場では2003年頃カロスに世代交代し姿を消したが、一部の新興国では2010年代まで新車として生産・販売されていた。今回流出したスパーク EUVも、おそらく新興国市場向けのブランド変更製品だと思われる。

引用:Car News China
引用:Car News China

価格帯は

約200万円から225万円

元となる宝駿のYep Plusは中国市場専売モデルで、価格帯は基本グレードが約200万円から最上位グレードが約225万円となっている。電気自動車としては高くないが、2022年当時のスパークの最上位グレード「マイフィット」が約160万円だったことを考えると、相対的に高価になったと感じる消費者もいるだろう。しかも中国製という点も懸念材料となる。

1回の充電で約400km走行可能で、100馬力のモーターを搭載していると推測される。一見すると現代自動車のキャスパーEVと比較されそうだが、各国で電気自動車の走行距離測定条件が異なるため、単純な比較は難しい。スパークEUVの国内発売の情報はまだないが、仮に韓国の基準を適用すれば、1回の充電走行距離は短くなると予想される。

引用:Autocar
引用:YouTubeチャンネル「KB Cars」

惜しまれるマティスの軌跡

当時市場を制した軽自動車

企業の戦略的な動きに無条件に反対する必要はない。しかし、韓国人の多くがマティスに思い出を持っているのは事実だ。免許取得後初めて購入した車、母親の買い物用の車、あるいは小規模な荷物を運べる便利なビジネスパートナーとして記憶している人も多いだろう。国が経済的に困難な時期に発売され爆発的な人気を博したが、最終的に生産終了時には販売台数が低迷していたのは残念だ。

初代マティスは発売当時、現代自動車のアトスを圧倒し、その後アトスのインド輸出モデル「サントロ」をベースにした起亜の「ビスト」が加わっても、圧倒的な優位を保った。しかし、軽自動車規格の変更後、起亜が「モーニング」と「レイ」で反撃し、市場で徐々に押し出されていった小さな英雄だった。現在はトレイルブレイザーがその地位を引き継いでおり、すぐにスパークが復活するとは考えにくい。だが、いつの日か堂々と再登場し、現代自動車グループの独走に歯止めをかけることを期待したい。

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