金正恩の娘、ジュエに腰を屈め敬意を示す「叔母」金与正の姿が捉えられた。
金正恩北朝鮮国務委員長の娘であるジュエが、80日ぶりに公式行事に姿を現した中、叔母の金与正労働党副部長が姪に腰を屈める姿が捉えられた。
5日、朝鮮中央テレビは前日、平壌で行われた新型戦術弾道ミサイル発射台の引き渡し式に金委員長が出席したと報じた。同日、金委員長とともに濃紺のスーツを着た娘のジュエが登場した。金委員長が最初に壇上に上がり、金ジュエがその後に続いた。
この時、横にいた金正恩の妹、金与正労働党副部長が金ジュエに素早く近づき、席を案内した。
微笑を浮かべた金与正は、金ジュエの前で腰を少し屈めて手を伸ばし案内する一方、金ジュエは背筋を伸ばし叔母の姿を見ている様子である。
金副部長がこのように誰かに敬意を示すことは異例だという評価が出ている。彼女は昨年6月、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が訪朝した際にも、堂々とした姿勢を崩さなかった。
また、同日金ジュエが会場に到着し車から降りる際も、カメラは金委員長と金ジュエを同時に捉え、その後のカメラの動線も金委員長だけでなく、父娘を共に映した。
これについて、韓国のチョン・ソンジョン世宗研究所韓半島戦略センター長はチャンネルAに「深刻な水害により北朝鮮が金ジュエの露出度を調整しているが、彼女の地位には特段変化がないことを確認できる」と説明した。
先月29日、韓国の国家情報院は第22代国会初の情報委員会業務報告で「北朝鮮は金ジュエを現時点で有力な後継者として暗示し、後継者教育を進行中だ」と報告した。