ロシア外務省はウクライナ地上軍のロシア本土への越境攻撃により、部分的な停戦を目指した両国間交渉の予定が頓挫したという「ワシントン・ポスト」の報道を否定した。
17日、ワシントン・ポストはロシアとウクライナの間で電力などのインフラ施設への攻撃を互いに停止するための交渉が仲介国のカタールで今月中に行われる見通しだったが、ロシア西部クルスク州へのウクライナ地上軍の越境攻撃の影響で見合わせることになったと報じた。
翌日、ロシア外務省のスポークスマンを務めるマリア・ザハロワ氏は、対話アプリ「テレグラム」への投稿を通じ「前日に報道されたロシアとウクライナ間で電力などのエネルギー施設や重要インフラ施設への攻撃を互いに停止するための交渉だが、直接的にも間接的にも交渉は行われておらず、現在も同様だ」と語気を強めた。
特にザハロワ氏はロシア軍は民間施設や民間人を標的にした攻撃は行わないとし、「西側諸国から支援された武器を使用したウクライナ軍の攻撃から重要施設を防衛するため、全力を尽くしている」と述べた。
さらに、ロシア占領下にあるウクライナの欧州最大規模のザポロジエ原発とクルスク原発の安全がウクライナと西側諸国により脅かされていると非難した。