19日(現地時間)、イスラエルを訪問中のアメリカのアントニー・ブリンケン国務長官は、イスラエルがアメリカ側が新たに提案したガザ地区での停戦合意案を受け入れたと明かした。
ブリンケン長官は今週中にアメリカ、エジプト、カタールの交渉団が仲介役として参加するカイロでの停戦交渉の新ラウンドで、イスラム組織「ハマス」がこの条件を受け入れるか否かが停戦へのステップになるだろうと話した。
「CNN」などによると、ブリンケン国務長官は同日、テルアビブでイツハク・ヘルツォグ大統領と面会した後、ベンヤミン・ネタニヤフ首相と会談した。
そして、「ハマスさえ同意すれば、数日以内に関連する地域の交渉団が集まり、合意を実行に移すために相互理解を明確化するための交渉が進められるだろう」と述べた。
先日、彼はガザ戦争の停戦と人質解放のための最終作業について「決定的な瞬間」が近づきつつあると話していた。
記者会見の中でブリンケン国務長官は「停戦と人質解放の合意へと進むことは非常に喫緊の課題だ」とし、「私たちは決してあきらめない」と強調した。
さらに、「合意が遅れればその分だけさらに人質が亡くなる恐れがあるほか、今後新たな障害が出現すれば合意の妨げになるリスクがある」と述べた。
また、ネタニヤフ首相がアメリカが新たに提示した停戦案を受け入れたと明かした。
会談は「非常に建設的だった」とし、交渉を終わらせるためにイスラエルが交渉団をカイロへ派遣すると約束したとも述べた。
そして、改めて残りの課題はハマス側の決断であると強調し、「最も優先されるべきはハマスが仲介案を受け入れることで、それこそがガザ地区の平和構築のためのスタートになるだろう」と付け加えた。
イスラエル側も両者の会談は「ポジティブで前向きな雰囲気で進行した」と伝えた。
しかし、ハマス側は停戦案について「イスラエル寄り」だと非難の声をあげており、今後の動向はいまだ不透明である。
一方、ガザ地区の停戦への期待感から国際原油価格は16日に続き、2日連続で大幅に下落した。
欧州ではブレント原油が先週末比で1バレルあたり2.5%急落した77.66ドル、アメリカではWTIが先週末比で3%急落した74.37ドルで取引を終えた。