中国で診療中にタバコを吸った医師に罰金が科せられた。
中国メディアによると、中国湖南省(コナン省)永州市(ヨンヂョウ市)の病院で、医師A氏が患者を診療しながらタバコを吸っていたという。
公開された映像では、A氏が左手でカルテを作成し、右手でタバコを持ちながら患者を診療する様子が収められている。彼は白衣を着ておらず、私服姿で座っていた。
映像は、息子を連れて病院に訪れた女性によって撮影されたと見られる。女性は「診療中にA氏が喫煙する姿を目撃した。彼は私的な通話をするために患者を放置していた」と証言した。
さらに「この病院では入院患者がエアコンも自由に使用できない」とし、「一定の人数が集まり、追加料金を支払わなければエアコンを使えない」と主張した。
A氏は病院内で喫煙したのは事実だと即座に認めた。ただし「通話したのは仕事のためであり、その際患者に了承を得たが、予想以上に時間がかかってしまった」と説明した。
病院側は「病院の規定に従い、A氏に罰金を科し、患者を診療する際に注意を払うよう求めた」と伝えた。エアコン使用に関する指摘については「当院の入院費用は1人あたり1日6元(約123円)で、追加料金を支払えば誰でもエアコンを使用できる。それ以外に追加でかかる費用はない」と反論した。
これに対しネットユーザーは「医師はタバコをやめさせるべきだが、むしろ患者の前でタバコを吸っているのか」、「医師として失格だ」、「病院にAI医師を導入すべきだ」といった反応を示した。