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2024年11月22日金曜日
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【NY株式市場】エヌビディアの急落とテスラの急騰、原油価格は70ドルを下回る

引用= AP通信

 米株式市場の主要3指数は、4日(現地時間)上下に揺れ動き、不安定な状態で取引を終えた。

大型優良株30銘柄で構成されるダウジョーンズ工業株平均はわずかに上昇した。

「循環買い」の流れが本領を発揮できず、中小型株2000銘柄で構成されるラッセル2000も0.2%下落した。

エヌビディアは前日9.5%の急落から反発するかと思われたが、最後に売り圧力が再び強まり、1.7%下落して取引を終えた。

一方、テスラは米連邦準備制度(FRB)が18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%の利下げに踏み切るとの期待感から4.2%急騰した。

S&P500・ナスダック、二日連続で下落

テクノロジー株の比率が高いスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)500と、テクノロジー株中心のナスダックは二日連続で下落した。

上下に揺れ動く中、取引中盤で上昇傾向を固めるかと思われたが、後半で下落傾向に方向転換した。

エヌビディアの株価の動きとほとんど同じだった。

S&P500は前日比8.86ポイント(0.16%)下落し5520.07、ナスダックは52.00ポイント(0.30%)下落し1万7084.30で取引を終了した。

一方、ダウは38.04ポイント(0.09%)上昇し4万974.97で強保合で終了した。

ラッセル2000は3.99ポイント(0.19%)下落し2145.22で取引を終えた。

「ウォール街の恐怖指数」と呼ばれるシカゴオプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は上昇傾向を持続した。前日30%以上急騰したVIXはこの日0.60ポイント(2.90%)さらに上昇し21.32となった。

  

エヌビディア、最後に売り

 エヌビディアは前日の急落からの反発を期待されたものの、後半の力不足が露呈した。

「ホットマネー」の流入が急増したとの分析がある中、エヌビディアは1.79ドル(約257円、1.66%)下落し106.21ドル(約1万5249円)となった。

短期支持線である106ドル(約1万5219円)目前で一旦止まった。

ウォールストリートを注視するアナリストの93%が、エヌビディアの購入を推奨しており、売却推奨は一人もない中で、前日に異例の売却意見が上がった。

リトルツ資産運用の最高執行責任者(COO)ニック・マジューリ氏は、分析ノートでエヌビディアのバリュエーションが過度に高いとし、成長が目覚ましいが、今は保有株を売却して利益を確保する時だと勧告した。

エヌビディアが下落傾向を持続する中、インテルは0.67ドル(約96円、3.33%)急落し19.43ドル(約2790円)となった。

一方、AMDは3.93ドル(約564円、2.87%)急騰し140.87ドル(約2万225円)に上昇した。

半導体銘柄に投資する上場投資信託(ETF)であるiシェアーズ半導体ETF(SOXX)も0.70ドル(約101円、0.33%)上昇し214.20ドル(約3万754円)で取引を終えた。

  

テスラ、4.2%急騰

 エヌビディアを除く他のM7銘柄は、テスラとメタプラットフォームズを除いてすべて下落した。

メタは0.98ドル(約141円、0.19%)上昇し512.74ドル(約7万3617円)で取引を終えた。

最も顕著な上昇を見せた銘柄はテスラだった。

テスラは米国の7月求人・離職実態調査(JOLTS)で米労働市場の減速が再確認された効果を享受した。

求人の増加が鈍化し、解雇が増加したという労働省の発表により、FRBの大幅な利下げ期待が高まったためだ。

基準金利が低下すれば、電気自動車の購入に影響を与える重要な要素の一つである分割払いの金利が下がり、需要が上がる。

需要拡大の期待に支えられ、テスラは8.81ドル(約1265円、4.18%)急騰し219.41ドル(約3万1502円)に上昇した。

テスラは同日、S&P500銘柄の中で上昇率1位を記録した。

アップルは1.92ドル(約276円、0.86%)下落し220.85ドル(約3万1709円)、マイクロソフト(MS)は0.54ドル(約78円、0.13%)下落し408.90ドル(約5万8708円)で取引を終えた。

アルファベットは0.91ドル(約131円、0.58%)下落し156.45ドル(約2万2462円)、アマゾンは2.92ドル(約419円、1.66%)下落し173.33ドル(約2万4886円)で取引を終えた。

  

WTI、バレル当たり70ドル(約1万円)を下回る

 国際原油価格は下落傾向を持続した。

国際原油の基準であるブレント原油は、先月30日以来4取引日連続、米カ原油の基準であるウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)は同期間3取引日連続で下落した。WTIは労働者の日である2日には取引されなかった。

需要減少の懸念と供給増加の見通しが引き続き原油価格を圧迫した。

ブレントは前日比バレル当たり1.05ドル(約151円、1.42%)下落し72.70ドル(約1万438円)で取引を終えた。

WTIは70ドル(約1万円)のラインを下回った。WTIはバレル当たり1.14ドル(約164円、1.62%)下落し69.20ドル(約9935円)で取引を終えた。

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