フランスのある女子高校生が、ヒジャブを脱ぐよう要求した女性教師を暴行する事件が発生した。
8日(現地時間)、フランスの日刊紙「ル・フィガロ」など複数のメディアによると、フランス北部トゥルコアンにある高校で、18歳の生徒が教師を暴行した疑いで警察に連行された。
生徒が教師を暴行した理由は「ヒジャブを脱げ」という指示に反発したためであった。この生徒は校内を出る前にヒジャブを着用していたが、学校や公共の場で宗教的な服装を禁じる政教分離の原則「ライシテ」(フランスの世俗主義)に基づき、教師がヒジャブを脱ぐよう指示した。
しかし生徒は教師の指示を拒否し、自分を追いかけてきた教師を突き飛ばして頬を叩き、その場から逃げた。ショックを受けた教師は生徒の頬を叩いたところ、さらに何度も殴られたとされている。
その場から逃げた生徒は、教師の通報を受けて駆け付けた警察に逮捕されたという。教師は正式に告訴状を提出し、学校の教師たちはこの事件を受け、授業拒否権を行使したと地域メディアが報じた。
ジャン・ジュネット教育長はX(旧Twitter)を通じて「事件の深刻性を考慮し、非常に厳しい処分を下すよう要請した」と強調した。