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2024年12月19日木曜日
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【NY株式市場】TSMCが半導体市場を牽引、ダウは史上最高値を更新!S&P500はわずかに下落し混合相場に

引用:AP通信

ニューヨーク証券取引所は、17日(現地時間)の取引で中盤までの強気を維持できず、混合相場で取引を終えた。

ただし、ダウ・ジョーンズ工業株30種平均は最終盤まで上昇基調を維持し、2日連続で史上最高値を更新した。

一方、S&P500種指数は取引中に史上最高値を記録し、2日連続で記録更新が期待されたものの、終盤には小幅な下落に転じた。

また、この日は台湾のファウンドリ半導体メーカーであるTSMCが予想を上回る業績と楽観的な見通しを示し、特に人工知能(AI)関連の半導体への期待感が高まったことで、半導体銘柄が強い動きを見せた。

ダウ単独で史上最高値に到達

大手優良株30銘柄で構成されるダウ・ジョーンズ工業株平均は、2日連続で史上最高値を更新した。

ダウは前日比161.35ポイント(0.37%)上昇し、43,239.05で取引を終えた。

テクノロジー株中心のナスダック総合指数も、6.53ポイント(0.04%)上昇し、18,373.61で小幅上昇となった。

一方、S&P500種指数は一時的に強さを見せたものの、終盤にはわずかに下落した。

S&P500は取引中に5,878.46まで上昇し、前日の終値である史上最高値5,842.47と、取引中の最高値5,846.52を上回った。

しかし、取引終盤に売りが集中し、小幅に下落して5,841.47で取引を終えた。

強固な経済基盤

アメリカの9月の小売売上高と先週の新規失業保険申請者数の統計が発表され、アメリカ経済が引き続き強固な成長を維持していることが確認された。

9月の小売売上高は前月比0.4%増加し、ウォール街のエコノミスト予想である0.3%を上回った。

特に、自動車を除いた小売売上高は0.5%増加し、市場予測の0.1%を大きく上回った。

労働市場も予想以上に堅調であることが示された。

先週の新規失業者数は24万1000人で、前週から1万9000人減少した。

エコノミストは前週と同じ26万人を予想していた。

アメリカの大手銀行が指摘していた、アメリカ経済が軟着陸や急激な景気減速ではなく、着陸せずに引き続き滑空しているとの分析を、この日の経済指標が裏付けた。

半導体業界

この日は半導体関連銘柄が注目されたが、取引中盤までの急騰を失い、最終的には小幅な上昇にとどまった。

半導体銘柄の後半の失速が、株式市場の混合相場での取引終了の主な要因となった。

最も大きく上昇した銘柄はTSMCで、AI関連の半導体需要が今後数年間にわたり堅調に推移するとの楽観的見通しを示したことで、半導体関連銘柄全体が上昇した。

TSMCは四半期業績が予想を上回り、アメリカ国預託証券(ADR)が前日比18.36ドル(9.79%・約2746円)上昇して205.84ドル(約3万799円)となった。

エヌビディアは取引中に140ドル(約2万924円)を超え、3%以上の上昇を見せたが、最終的には1.21ドル(0.89%・約181円)上昇して136.93ドル(約2万2183円)で取引を終えた。

AMDは0.12ドル(0.08%・約18円)上昇して156.25ドル(約2万5311円)。

ブロードコムは4.71ドル(2.66%・約705円)上昇し、181.53ドル(約2万9379円)、インテルは0.13ドル(0.58%・約19円)上昇し、22.44ドル(約3633円)で取引を終了した。

しかし、クアルコムは終盤に下落し、0.38ドル(0.22%・約61円)下落して171.10ドル(約2万7714円)となった。

国際原油、5日間の下落を経て反発

国際原油価格は、前週末から16日までの4営業日連続の下落を終え、反発に転じた。

イスラエルがハマスの指導者ヤヒヤ・シンワールを殺害したことで、ガザ戦争終結への期待が高まったが、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の発言が不安感を残したため、上昇は限定的だった。

ネタニヤフ首相は、シンワールの死は「ハマス後の新たな始まりに過ぎず、戦争はまだ終わっていない」と述べた。

しかし、昨年10月7日のガザ戦争を引き起こしたハマスのイスラエルへの奇襲攻撃を計画・主導した強硬派シンワールが死亡したことで、停戦交渉の成立と中東地域の不安緩和への期待が高まり、原油価格の急騰は抑制された。

ブレント原油は前日比0.23ドル(0.31%・約34円)上昇し、1バレル74.45ドル(約1万2049円)で取引を終えた。

アメリカの指標であるWTI(西テキサス産原油)も、0.28ドル(0.40%・約45円)上昇し、1バレル70.67ドル(約1万1444円)で取引を終了した。

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