イスラエル軍がレバノンを拠点とするイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」の金融拠点となっているレバノン国内の銀行や金融インフラへの攻撃を開始した。
21日(現地時間)、イギリスのニュースチャンネル「Sky News」はイスラエル国防軍がレバノン国内の20ヶ所以上の銀行などを空爆した。
なお、イスラエル軍は民間人の被害を減らすため、首都ベイルートの14地域を含むレバノン国内の24地域の住民に対し、同日夜にかけて攻撃を実施すると事前に警告を送ったという。
イスラエル側は今回の攻撃対象の1つとして、レバノン東部のベカー渓谷にある銀行、アルカード・アルハッサン協会を挙げ、同銀行がヒズボラに資金を提供していると主張している。
レバノンの現地メディアはアルカード・アルハッサン協会が運営する銀行が入居している建物が少なくとも16軒が空爆を受けたと報じた。
なお、アルカード・アルハッサン協会は銀行資金を保護する措置を事前に講じたと話している。
アメリカ、サウジアラビアからも制裁を受けてきたアルカード・アルハッサン協会だが、レバノン国内に約30支店があり、民間人も利用している。