中国人観光客に偽の洋酒を提供し、観光客が酒代200万ウォン(約22万円)に抗議したところ、カードを奪って600万ウォン(約66万円)を決済した風俗店の従業員らが逮捕された。
31日、法曹界によると、済州地方裁判所刑事第2部(裁判長ホン・ウンピョ部長判事)は、特殊強盗などの容疑で起訴された20代のAに対し、懲役4年の判決を言い渡した。
また、同様の容疑で不拘束起訴された20代のBに対しては、懲役2年6ヶ月の判決が下され、法廷で拘束された。監禁に加担した20代のCには懲役6か月、執行猶予1年が言い渡された。
西帰浦市(ソギポ市)のある風俗店の従業員であった彼らは、今年3月、酒代の支払いを拒否した中国人観光客D氏を店内の部屋に約3時間30分監禁し、D氏のカードを奪って決済した容疑で起訴された。
当時D氏は、酒代として200万ウォン(約22万円)が請求されたことに対し、高額だと抗議し支払いを拒否したところ、Aは「酒代を払わなければ暴力を振るう」などと脅迫した。
また、Bと共にD氏のバッグからカードを取り出し、600万ウォン(約66万円)を決済したと検察は判断した。この過程でBとCはAの指示でD氏が部屋から出られないよう見張っていた。しかし、Aらが提供した洋酒は偽物だったことが明らかになった。
裁判所は「被害者が中国人で、他国で被害を受けても適切な対応が難しいと考え、犯行に及んだものとみられる」とし、「被害者は経済的被害だけでなく、相当な恐怖感を抱いたと考えられ、未だ回復できていない」と判示した。