エイズ(後天性免疫不全症候群/AIDS)感染の事実を隠し、10代の青少年に対して売春行為を行ったとされる40代男性が、初公判で「エイズ感染のリスクは低い」と主張した。
6日、司法関係者によると、韓国光州(クァンジュ)地方裁判所刑事11部で、未成年者への性的暴行などの容疑で起訴されたA被告(49歳)に対する初公判が開かれた。
Aは今年初め、チャットアプリで知り合った中学生Bさんを自身の車に乗せ、複数回にわたり売春を行った疑いで起訴された。
捜査の結果、Aには過去にも児童・青少年性犯罪で処罰を受けた前科があることが確認された。
Aは2006年にエイズに感染し治療を受けていた事実を、Bさんに隠して犯行を行ったとされるが、幸いBさんへの感染は確認されていない。
Aは公判で起訴事実をすべて認めたものの、「性行為によりエイズ感染の可能性が高いのではないか」という裁判長の質問に対し、「薬を服用しており、性行為の際にはコンドームを使用しているため、感染の可能性は低い」と主張した。
一方、検察はAの余罪を捜査中であり、裁判所は事件の併合のため、今後Aに対する公判を進める方針だ。