ドナルド・トランプ次期大統領が第47代アメリカ合衆国大統領選挙で勝利し、来年1月に発足する第2次政権のメンバーに注目が集まっている。
6日(現地時間)、米メディアは第2次政権の候補に新顔とトランプ第1次出身者が均等に起用されると予測した。特に第2次では忠誠心が重要な基準になると付言した。
最も注目を集めているのは、世界最大の富豪でトランプ支持を積極的に展開した米テスラのイーロン・マスクCEOだ。マスク氏は新設予定の政府効率化委員会を担当すると見られている。彼はトランプ次期大統領の選挙運動に1,190万ドル(約18億円)を投じた。
民主党を離党し独自出馬を宣言後、撤回してトランプ次期大統領の支持に回ったロバート・ケネディ・ジュニア氏の役職も注目されている。トランプ次期大統領は、ワクチンに否定的な発言をしてきたケネディ氏に保健政策関連の役割を約束してきた。ケネディ氏も保健福祉長官やホワイトハウスの保健担当特別補佐官就任の可能性を否定していない。
最近、ケネディ氏は米国の水道水からフッ素を除去すべきだと主張し、トランプ政権でこの問題について助言する意向をX(旧ツイッター)で表明した。
ホワイトハウス首席補佐官には、トランプ選挙対策本部で活動した政治戦略家のスージー・ワイルズ氏が有力視されている。また、トランプ第1次の補佐官だったブルック・ロリンズ氏の名前も挙がっている。
外交を担当する国務長官には、トランプ次期大統領の副大統領候補としても名前が挙がったノースダコタ州知事のダグ・バーガム氏やフロリダ州上院議員のマルコ・ルビオ氏、トランプ政権で駐日大使を務めた上院議員のウィリアム・F・ハガティ氏が候補として挙がっているとボイス・オブ・アメリカ(VOA)が報じた。
ハガティ氏は昨年9月、上院代表団の一員として日本と韓国を訪問し、日米韓3カ国の協力強化の重要性を強調した。
トランプ政権で中央情報局(CIA)長官と国務長官を歴任したマイク・ポンペオ氏が国防長官または他の国家安全保障、情報、外交関連の閣僚候補として浮上している。ポンペオ氏はトランプ次期大統領側近の中でウクライナ支援に最も積極的とされる。
ホワイトハウス国家安全保障担当補佐官候補には、駐独大使や国家情報長官を務めたリチャード・グレネル氏、トランプ政権最後の国家安全保障担当補佐官を務めたロバート・オブライエン氏らが挙がっている。
また、昨年3月に韓国の核武装要求に関するあらゆる可能性を検討すべきだと発言した元戦略・戦力開発担当の国防副次官補であったエルブリッジ・コルビー氏も候補に名を連ねた。
フィナンシャル・タイムズ(FT)は、トランプ陣営に多額の献金をしたヘッジファンドのキー・スクエア・グループ創業者のスコット・ベッセント氏が有力な財務長官候補だと報じた。
ウォール街の著名アナリストとして知られる彼は、昨年からトランプ選対本部の経済顧問の一人として活動してきた。
ベッセント氏側は一部メディアの報道を否定しているが、最近のCNBCとのインタビューで「新政権参加の要請があれば何でも引き受ける用意がある」と述べた。
トランプ第1次の国家経済会議委員長を務め、現在はフォックスニュースのコメンテーターを務めるラリー・クドロー氏や、トランプ次期大統領のための政治資金集めイベントを主催し5,000万ドル(約77億円)を集めた大富豪ヘッジファンドマネージャーのジョン・ポールソン氏も財務長官の候補として取り沙汰されている。
フォックス・ビジネスは、財務長官がトランプ次期大統領の経済政策推進に重要な役割を果たすとし、ベッセント氏とポールソン氏の他にトランプ第1次の米国通商代表部(USTR)代表を務めたロバート・ライトハイザー氏やJPモルガンのジェームズ・ダイモンCEOも候補として注目されていると伝えた。
ライトハイザー氏はトランプ次期大統領の関税政策を支持し、対中貿易戦争で連携を取ってきた。ダイモン氏は金融規制に批判的で、規制緩和を目指すトランプ政権に適合的だが、私的にはカマラ・ハリス副大統領をより支持していたとの報道もある。