警察署に18回のいたずら電話をかけた40代の男性が、懲役6カ月の実刑判決を受けた。現行犯で逮捕された後もひどい暴言を繰り返し、罪質が悪質だと裁判所は判断した。
19日、法曹界によると、ソウル東部地裁刑事単独8部(イ・ジュンソク判事)は、公務執行妨害および軽犯罪処罰法違反の罪でA(47)に懲役6カ月と罰金20万ウォン(約2万2,184円)を言い渡した。
検察によると、Aは2023年3月28日午後1時8分ごろ、携帯電話から警察緊急通報番号に電話をかけ、「警察官はチキン野郎か」、「もしかしたら本物の大統領が電話したかもしれないだろ」などと警察官を嘲笑した。
さらに同日午後2時46分までの間に合計18回にわたって通報し、警察官に対して暴言も吐いた。このため警察はAを軽犯罪処罰法違反の現行犯として逮捕し、ソンパ署バンイ地区隊に連行した。
しかし、Aは地区隊でも警察官に向かって暴言を吐き、ウェットティッシュを投げつけるなどの騒動を続けた。これに対し地区隊所属の巡査がAをなだめようと近づいたところ、巡査を足で蹴り、手で顔を殴るなどの暴行を加えた。Aは今回の犯行以前には2回の罰金刑を受けた前歴があるものの、それ以外に大きな刑事処分を受けた前歴はなかった。
裁判所は「被告人の暴言の内容はかなり過激で、その中には性的な表現も多く含まれている」と指摘した。「それにもかかわらず、被告人は全く反省の態度を見せず、引き続き納得しがたい主張をしながら犯行を否認している。被告人に対して厳しい処罰が必要だ」と量刑の理由を述べた。