スターバックスコーヒージャパンは、2025年1月からストローの素材を紙製から植物由来プラスチックに切り替える。2020年に紙ストローを導入して以来、5年ぶりの変更となる。植物由来プラスチックストローは、紙製ストローに比べて飲みやすく、廃棄物量の削減にも貢献するという。
日本経済新聞によると、新素材のストローは2025年1月23日に沖縄県内全32店舗で先行導入され、その後3月から全国1,900店舗以上に展開する予定だ。
アイスコーヒーやフラペチーノで使用する直径6ミリのストローから順次、植物由来のプラスチック製に切り替える。4月頃には、季節限定フラペチーノ用の直径10ミリの太いストローも変更となる予定だ。
新ストローには、化学メーカー「カネカ」が開発したのバイオプラスチック素材が採用される。主原料は植物油で、紙製よりも軽量なため、店舗からの廃棄物を約50%削減できる見込みだ。さらに、このバイオプラスチックは海水や土壌中の微生物によって無機物に分解されるため、環境負荷が低いとされる。
セブンイレブン・ジャパンの「セブンカフェ」でも同素材のストローが使用されている。
スターバックスは、2020年1月にプラスチックから紙製ストローに切り替えたが、「時間が経つとストローが膨張する」、「味が変わる」といった顧客の不満が相次いだため、今回の変更を決定した。
同社は「バイオプラスチックストローは水に濡れても軟化せず、飲料本来の味を維持できる」と説明している。
日本マクドナルドは昨年7月から埼玉県内約40店舗で、紙ストローの代わりに飲み口を改良したリッド付きカップの試験提供を開始した。
タリーズコーヒージャパンは2019年からバイオマス25%配合のストローを導入しており、カフェチェーンのプロントも昨年から竹や食品由来素材を使用したストローに切り替えている。