アメリカのトランプ次期大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領との会談後、ロシアに対して、ウクライナ侵攻の即時停戦を促した。
8日(現地時間)ロイター通信によると、トランプ氏は自身が創設したSNS「トゥルースソーシャル」を通じて、プーチン大統領に向け「今こそ行動を起こすべきだ」と呼びかけ、「あまりにも多くの命が無慈悲に最期を迎え、このままでは争いが永遠に続く可能性すらある」とし、「すでに60万人相当のロシア兵が死傷したという」と投稿した。
さらに「ウクライナは交渉を通じてこの惨状を終えたいと考えている」とし、「彼らもまたすでにおよそ40万人の兵士や民間人を失っている。直ちに停戦し、交渉を開始すべきだ」と声をあげた。
前日、トランプ氏はノートルダム大聖堂の修復完了を記念する式典に出席するため、フランスの首都パリを訪問した。
そして、フランスのマクロン大統領の仲介で、ゼレンスキー大統領と30分間ほど対話を行った。
トランプ氏がゼレンスキー大統領と直接会談するのは、大統領選で勝利後、初めてのことである。
ゼレンスキー大統領も、X(旧Twitter)への投稿の中で「我が国民の現状と平和について語ることができた生産的な会談だった」とし、「ウクライナとアメリカ、フランスは今後も協力し合うことで合意し、この戦争ができるだけ早く、公正な形で終結することを望んでいる」と語った。
一方、今回の会談を受け、ロシアはウクライナ側が停戦を拒否していると主張した。
ロシア大統領府は「ウクライナ側が交渉を拒否した。現在もなおそれが続いている」とし、「戦争終結のための我々の条件は既に伝えている」と説明した。