ユン・ソンニョル大統領に対する出国禁止措置について、アメリカの主要メディアは一斉に韓国の政治的機能障害が深刻化したと報じた。
9日（現地時間）、ニューヨーク・タイムズ（NYT）は「ユン大統領の出国禁止により、韓国の政治的機能障害が深刻化した」とし、「政府が高位公職者犯罪捜査処（公捜処）のユン大統領出国禁止要請を受け入れたことは、ユン大統領の統制力が弱まっていることを示している」と分析した。
さらに「今回の出国禁止はユン大統領の非常措置（戒厳）の余波を増大させた」とし、「短期間の非常戒厳措置の後、韓国はリーダーシップの空白状態に陥った」と指摘した。「韓国国民はユン大統領がほとんど姿を見せない状況で、誰が国を統治しているのか確信が持てない状況だ」と伝えた。
ワシントン・ポスト（WP）は、ハン・ドンフン国民の力代表とハン・ドクス国務総理の談話後、「韓国の統治体制（ガバナンス）が実質的に麻痺している」と報じた。専門家らは、「大統領在任中に統治権を首相に移譲する法的根拠が不明確だ」と指摘した。
国民の力のハン代表は、8日の談話で「ユン大統領の秩序ある早期退任を推進する」とし、「退任前でも大統領は外交を含む国政に関与しない」と述べた。ハン総理も「国民の意思を最優先に、与党と共に知恵を絞り、全ての国家機能を安定的かつ円滑に運営する」と表明した。
CNNは「ユン大統領は（7日）弾劾投票を乗り越えたものの、政治的生存は依然として危うい」と評した。
フォックスニュースは、パク・クネ前大統領の例を挙げ、当時のパク前大統領は在任中の検察調査は拒否し、退任後に調査を受けて身柄を拘束されたと伝えた。