10日(現地時間)、エジプトの首都カイロで6階建ての集合住宅が崩壊し、8人が死亡、3人が負傷したとAFP通信が伝えた。
エジプト保健省の声明によると、現場には救急車9台が出動したという。救助隊が瓦礫の撤去作業を進めながら、負傷者や遺体の捜索活動を継続している。
崩壊した建物は1960年代に、カイロの中低所得者層が居住するアル・ワイリー地区に建設された。1993年に補修命令が出されていたものの、住民からの異議申し立てにより実施されないままとなっていた。
カイロ中心部には19世紀から20世紀初頭に建てられた建物が多く残るが、適切な補修がなされておらず、倒壊の危険性が指摘されている。