ドナルド・トランプ米次期大統領の次男は、政権交代後に暗号通貨に対して強い支持を示す方針が採用されるとの見通しを示した。
10日(現地時間)、 議会専門メディア「ザ・ヒル」によると、トランプ次期大統領の次男エリック・トランプ氏は、ビットコイン中東・北アフリカ(MENA)カンファレンスに出席し、「米国史上最も暗号通貨を支持する大統領が誕生する」と述べた。
エリック氏は、米国が「デジタル革命」を主導するとし、特に暗号通貨が「現代社会で成功できなかった資産のない数百万人の個人にとって、重要な財政手段となる」と強調した。
エリック氏はさらに「従来の銀行システムは時代遅れだ」と述べ、「ビットコインと暗号通貨への過度な規制と抑圧を許さない大統領を想像してほしい」と発言した。この発言により、トランプ政権2期目における親暗号通貨政策方針が改めて示唆された。
また、2021年1月6日の議会乱入事件以降、暗号通貨がトランプ家にとって重要な財政手段となったことが明かされた。この事件後をきっかけに、主要銀行や企業との取引が断たれ、暗号通貨に頼らざるを得なくなったという。
エリック氏は「もしこの攻撃がなければ、暗号通貨業界にここまで注目することはなかっただろう」と強調し、証券取引委員会(SEC)委員長候補ポール・アトキンス氏の指名を受けてビットコイン価格が急騰した点にも言及した。
前日のCNBCインタビューで、トランプ次期大統領は、米国を「世界の暗号通貨の首都にする」と宣言し、「明確なロードマップを示し、世界がそれに追随することを期待する」と述べ、米国の主導的立場を予告した。
トランプ次期大統領は、大統領選挙期間中から親暗号通貨路線を掲げ、関連産業の育成と規制緩和を公約として掲げてきた。また、先日SEC(証券取引委員会)委員長候補に指名されたアトキンス氏も、親暗号通貨の立場を取るとされている。