グローバルファッションブランド「マンゴ(Mango)」の創業者であるイサク・アンディック(Isaac Andic、71歳)が、スペイン・バルセロナ近郊のモンセラート洞窟地域で洞窟探検中に事故で死亡した。
14日(現地時間)、CNNなどによると、マンゴ側は声明を通じて「イサクが14日、突然の事故で亡くなった」と発表した。スペイン・カタルーニャ地方警察によれば、同日午後、高さ150mの渓谷でイサクが転落したとの通報を受けたという。事故当時、イサクは息子を含む家族と共にいたとされる。警察は現場で遺体を収容した。
マンゴのトニー・ルイス(Toni Ruiz)最高経営責任者(CEO)は声明で、「イサクはその生涯をマンゴに捧げ、戦略的ビジョンと感動的なリーダーシップ、そして会社に根付かせた価値への揺るぎない献身によって、会社に永遠に記憶される足跡を残した」と述べた。また、「マンゴが彼の誇りであり続けるよう努力することが、私たちが捧げられる最高の敬意だ」と追悼した。
スペインのペドロ・サンチェス首相もX(旧ツイッター)を通じて、「スペインブランドをファッション業界の世界的リーダーに押し上げた彼の素晴らしい業績と事業ビジョンに深い敬意と賛辞を送る」と追悼の意を表した。
イサクはトルコ出身で、1960年代にスペイン北東部カタルーニャ地方に移住した。1984年にバルセロナでマンゴを設立した。フォーブスによると、彼の純資産は45億ドル(約6,932億円)に達し、死去時にはマンゴの非常勤会長を務めていた。
マンゴは現在、120カ国以上で約3,000店舗を展開するスペインを代表するファッションブランドに成長し、昨年の売上高は32億ドル(約4,929億円)を突破している。