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2024年12月27日金曜日
ホームニュース米連邦裁判所の判事、30年間にわたり数百万ドル相当の贈り物を受け取っていたことが判明

米連邦裁判所の判事、30年間にわたり数百万ドル相当の贈り物を受け取っていたことが判明

米上院、20か月の調査報告書を発表

豪華ヨットなど数百万ドル相当

米連邦裁判所のクラレンス・トーマス判事(写真)が、企業から豪華な無料旅行を受けるなどの問題を受けて倫理規定を設けさせた結果、上院の調査で、30年間にわたり数百万ドル(数億円)相当の贈り物を受け取っていたことが明らかになった。上院司法委員会は、この事態を「歴史上前例のない規模」と厳しく批判している。

21日(現地時間)、米紙ワシントン・ポスト(WP)によると、上院司法委員会は20か月にわたる調査結果を公表した。調査によれば、クラレンス・トーマス判事は昨年、非営利ニュースサイト「プロパブリカ」が報じた接待に加え、共和党支援者であるテキサス州の大富豪ハーラン・クロウ氏から、無料の航空機やヨットの利用などの提供を受けていたことが新たに明らかになった。

プロパブリカは当時、トーマス判事が知人からバハマでのヨットクルーズや私用機、ヘリコプター、高級リゾート、スポーツ観戦のVIP席などが提供されていたことを明らかにした。この一連のスキャンダルが報じられたことにより、司法への信頼が大きく揺らぎ、昨年11月には連邦裁判所が倫理規定を制定したことを発表した。

共和党議員が参加しなかった今回の上院調査報告書は、「トーマス判事が受け取った贈り物の数、価値、豪華さについて「現代米国史上前例がない」と批判し、判事らの贈答品受領の公開を義務付けた連邦法に違反したことを指摘した。さらに、トーマス判事の妻ジニー氏がドナルド・トランプ次期大統領の2020年大統領選挙結果不服申し立て運動に加わったことを受け、トーマス判事は翌年1月の「議会乱入事件」など関連案件において利益相反の立場にあるとされた。

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