ニューヨーク株式市場は来年1月9日(現地時間)に休場となる。
これは故ジミー・カーター元米大統領の追悼日および葬儀の日であり、そのため市場は取引を行わないことが決まった。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)とナスダック取引所の両方が取引を停止する。
債券市場は開場するが、取引は通常より2時間早い米東部時間午後2時に終了する。
この措置は、証券業界団体「米国証券産業金融市場協会(SIFMA)」の勧告に基づいている。
ニューヨーク証券市場は以前にも、ジョージ・W・ブッシュ元米大統領の父であるジョージ・H・W・ブッシュ元米大統領の追悼日となった2018年12月に取引を休止したことがある。
1700年代後半に設立されたNYSEは、これより前の1885年には第18代米大統領ユリシーズ・グラントの死去を受けて、一度取引を休止したことがある。
第39代米大統領を務めたカーター氏は、歴史上最も優れた元米大統領との評価を受けている。
カーター氏は、大統領在任中の支持率は低く、異例にも再選に立候補しなかった。しかし、退任後は積極的な社会活動を展開し、ホームレスへの住宅提供や発展途上国の住宅・水問題解決に尽力するなど、人道主義の象徴的存在となった。
カーター元米大統領は先月29日、100歳で逝去した。
葬儀は追悼日である来年1月9日、ワシントンDCのナショナル大聖堂で執り行われる。
ジョー・バイデン米大統領は29日、今後30日間の間、喪章を掲げるよう指示したと伝えられている。
なお、NYSEとナスダック取引所は来年の元日である1月1日と、公民権運動指導者マーティン・ルーサー・キング・ジュニア記念日の20日も休場となる。
1968年の暗殺以来、毎年キング牧師の命日には取引が行われていない。