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2025年01月09日木曜日
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ウクライナーロシア間で契約満了…ガス供給が止まりモルドバの親ロシア派支配地域で暖房が停止する事態に

引用:ニュース1
引用:ニュース1

1日(現地時間)ウクライナ経由のロシアからのガス供給について、両国間の通過契約が年末で期限を迎え、モルドバ国内で親ロシア系住民の分離独立派が支配する「沿ドニエストル共和国」で暖房が停止する事態になった。

この日、沿ドニエストル共和国のエネルギー会社の関係者はロイター通信の取材に対し、「暖房や調理向けのガス供給が停止された」と明かした。

沿ドニエストル共和国は1991年の旧ソ連崩壊後、モルドバからの独立やロシアへの編入を主張する親ロシア系勢力が支配している。

同地域は、これまでウクライナ経由でロシアの政府系ガス会社「ガスプロム」から天然ガスの供給を受けていたが、ウクライナとロシアのパイプラインの通過契約が昨年末に終了し、供給源が断たれた形だ。

沿ドニエストル共和国のエネルギー会社の公示によると、暖房の停止は現地時間の1日午前7時から始まり、病院など、一部の施設は例外的に使用が継続された。

同社は市民に対し、暖かい服を着て、1つの部屋に家族全員が集まるようにし、窓やバルコニーのドアを毛布や厚手のカーテンで覆い、電気ヒーターを使用するよう呼びかけた。

ただし「アパートの暖房にはガスや電気ストーブを使用しないように、悲惨な結果を招く可能性がある」と警告した。

沿ドニエストル共和国は1992年「トランスニトリア戦争」でモルドバ政府と争って勝利したが、和平協定を結んだが、この地域の法的地位は未解決のままとなっており、約1,500人のロシア軍も駐留している。

先月、同地域の議会はロシア大統領府とロシア下院に対し、ガスの継続供給を受けるためにウクライナとの新たな通過契約を締結するよう要請したが、受け入れられなかったとみられる。

ロシアは昨年末までウクライナ経由のガスパイプラインを通じて、モルドバに年間約20億立方メートルの天然ガスを供給してきた。

モルドバはロシアがモルドバの国家運営に混乱を与えるため、エネルギー供給を利用して圧力を与えていると非難しているが、ロシアはこれを否定している。

なお、モルドバ政府の支配地域は主にルーマニアからガス供給を受けており、現時点では大きな問題はないとみられている。

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