2日(現地時間)ウクライナのゼレンスキー大統領は、親ロシアのアサド政権が崩壊したシリアとの国交回復について、前向きな意向を明らかにした。
「ロイター通信」によると、ゼレンスキー大統領はシビハ外相のシリア訪問後、「シリアとの国交回復、そして、国際機関を通じた協力の再開に向けて準備を進めている」と語った。
親ロシアのアサド政権が反政府勢力に打倒され、ロシアに亡命してから1ヶ月も経たない中で、このような発言が出たことにメディアも注目している。
ウクライナ侵攻でもロシア支持を鮮明にしていたアサド政権は、2022年2月にウクライナ東部の「ドネツク人民共和国」、「ルハンスク人民共和国」の独立をロシアが承認すると、それに追従したため、2022年6月、ウクライナはシリアとの断交を宣言した。
ウクライナはアサド政権崩壊後、シビハ外相とともにコバル農業食料相をシリアに派遣し、国連世界食糧計画と協力して500トンのウクライナ産小麦粉をシリアに送った。
コバル農業相は、今回の食糧支援がおよそ16万7,000人の1ヶ月分の食糧に相当するとし、「シリア側は食用油や砂糖、肉類などへの関心も示している」と述べた。