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2025年01月08日水曜日
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北朝鮮が新型ミサイル発射成功…「いかなる防御網も突破可能」と金正恩が威嚇、米グアムへの到達射程も示唆

引用:労働新聞
引用:労働新聞

北朝鮮の労働党機関紙「労働新聞」は、前日6日に新型極超音速中距離弾道ミサイル(IRBM)の試験発射に成功したと7日報じた。

同紙は、平壌(ピョンヤン)郊外の発射場から東北方向に発射されたミサイルの極超音速滑空飛行弾頭が音速の12倍の速度で、第1頂点高度99.8km、第2頂点高度42.5kmを記録し、予定された飛行軌道に沿って飛行、1,500km先の公海上の目標仮想水域に着弾したと主張した。

新聞は今回の戦略兵器システムの試験を「変化する地域の安全保障環境に適応し、潜在的な敵に対する戦略的抑止力の持続性と効果を高めるための国防力発展計画の一環」とし、「新たな炭素繊維複合材料が使用され、飛行および誘導制御システムにも既存の技術を基盤とした新しい包括的かつ効果的な方式が導入された」と伝えた。

さらに「キム・ジョンウン総書記が娘のジュエと共に映像監視システムを通じてこれを視察した」とし、「朝鮮民主主義人民共和国ミサイル総局は1月6日、新型極超音速中距離弾道ミサイルの試験発射を成功裏に実施した」と報じた。

また、今回の試験結果を通じて「予想された戦闘性能を完璧に備えたミサイルシステムの実効性が確認された」とし、「このような武器システムを保有する国は世界的にも数少ない」と強調した。

キム総書記は今回の試験発射の結果に大きな満足を示し、「(新型IRBMの開発目的は)誰も対抗できない武器システムを戦略的抑止の核心軸に据え、国家の核戦争抑止力を継続的に高度化することにある」とし、「我々の最新型極超音速中距離ミサイルシステムの性能は世界的に無視できず、いかなる密集した防御網も効果的に突破し、相手に重大な軍事的打撃を与えることができる」と述べた。

彼は続けて「極超音速ミサイルシステムは国家の安全に影響を与える可能性のある太平洋地域のいかなる敵を確実に牽制することになる」とし、「当然誇るべき自衛力強化における明確な成果であり、一つの重大な出来事である」とも語った。

韓国合同参謀本部は前日、「平壌一帯から中距離級弾道ミサイル(IRBM)が日本海に向けて発射され、約1,100kmを飛行して咸鏡北道吉州郡((ハムギョンブク道キルチュ郡)沖のアル島上空を越え日本海に落下した」と明らかにした。

今回北朝鮮が発射したミサイルはIRBM級(射程3,000~5,500km)エンジンを搭載したものと評価されたが、飛行距離はそれに及ばなかった。しかし、これまでに確認された北朝鮮の極超音速ミサイルの中では最も遠くまで飛行したものである。

今回の北朝鮮のミサイル挑発は昨年1月14日と4月2日に平壌一帯で発射した固体燃料極超音速ミサイルと類似の形態と分析され、北朝鮮が燃料量調整などを通じて距離を縮めた可能性などが指摘されている。

北朝鮮は昨年6月に極超音速IRBMの試験発射を試みたが失敗しており、今回は問題点を補完または性能を改良したものと推測される。

北朝鮮は韓国が弾劾政局で混乱している状況と、次期トランプ次期大統領の就任まで2週間という時点で、さらに現在のバイデン政権の終盤を迎えるトニー・ブリンケン米国務長官の訪問時期を複合的に狙って挑発を行ったとみられる。

また、昨年11月6日の米大統領選でドナルド・トランプ次期大統領が勝利した後、弾道ミサイル発射を控えていた北朝鮮は、20日に予定されているトランプ次期大統領の就任を前に7回目の核実験・ICBM通常角度発射などを控えつつ「レッドライン」を越えずに交渉力を高める意図で、米第7艦隊など軍事施設が密集する米領グアムへの攻撃が可能な挑発を行うことで「様子見」を図ったとも解釈される。

引用:労働新聞
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