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2025年01月08日水曜日
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イスラエルとヒズボラが互いの停戦合意違反について非難の応酬

引用=聯合ニュース

イスラエルとレバノンに拠点を置く親イラン武装組織「ヒズボラ」が、互いに相手の停戦合意違反を批判している。

5日(現地時間)イスラエルの現地メディア「タイムズ・オブ・イスラエル」によると、イスラエルのカッツ国防相は北部の軍事基地を訪れ、ヒズボラに対し停戦合意に従って速やかに部隊を撤退させるよう迫った。

カッツ国防相は「合意履行のための前提条件は、テロ組織であるヒズボラが武装を解除し、リタニ川以北に撤退しなければならないが、まだ実現していない」と主張した。

さらに「イスラエルはレバノンでの停戦合意を遵守したい」としながらも、「(リタニ川以北への撤退という)条件を満たさなければ合意は無効となり、その場合、イスラエルは北部住民が安全に帰還できるよう特段の措置に出ざるを得ない」と警告した。

一方、「AFP通信」はヒズボラの副指導者であるナイム・カッセム氏が前日の声明で「当面、イスラエルの合意違反を防止し、合意が履行されるよう耐えていく」と語ったものの、「これは我々が撤退期限である60日間を黙って待つという意味ではない」と語ったと伝えた。

さらに「いつ忍耐の限界が来るか、いつ主導権を握り、いつ対応するのかは抵抗勢力の指導部が決定する」と強調した。

これは停戦期間終了前でも、イスラエル軍の合意違反を理由に軍事行動に出る可能性があると警告したものだ。

合意違反に関連し、レバノン駐留の国連レバノン暫定軍(UNIFIL)もイスラエル軍を非難する声明を発表した。

UNIFILは前日、レバノン南部でイスラエル軍のブルドーザーが国連が設定した境界線の標識やレバノン軍の監視所などを意図的に破壊したのを目撃したとし、「国連安全保障理事会決議1701号および国際法の明白な違反だ」と指摘した。

そして「すべての当事者が敵対行為を停止し、停戦合意を脅かす行動を控えなければならない」と呼びかけた。

イスラエル軍とヒズボラは昨年11月27日午前4時より停戦に合意した。

合意を通じ、60日以内にイスラエル軍はレバノンから完全撤退し、レバノンのリタニ川以南にはヒズボラを除くレバノン軍とUNIFILのみが駐留することになった。

両者の合意によれば、停戦に向けた措置は今月25日を期限とする。

AP通信は停戦合意の発効以降、ヒズボラはイスラエルを標的としたロケットやドローン攻撃などをほぼ停止し、イスラエル軍も攻撃はほぼ停止しているが、イスラエル軍は現在もなおレバノン南部の数十の集落のうち、2か所しか撤退していないと指摘した。

また、期限後も停戦が維持される可能性があるが、イスラエルが地上部隊を撤退させた後もレバノンへの散発的な空爆を続ける可能性は十分にあると予想している。

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