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2025年01月09日木曜日
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米大統領選の議会認証を前にワシントンDCの警戒強化、暴動の余波と大雪予報が影響

6日(現地時刻)、米上下両院合同会議でのドナルド・トランプ次期大統領の議会認証を前に、ワシントンDCの警戒レベルが引き上がった。4年前、大統領選敗北に不服を唱えたトランプ次期大統領の扇動で暴徒らが議事堂に乱入した事態の余波に加え、この日には大雪が予報されたことから、議事堂周辺と市内全域で警備が強化されている。9日に執り行われるジミー・カーター元大統領の葬儀も考慮された。トランプ次期大統領は議会認証を前に「私ほど悪意に満ちた不当な扱いを受けた大統領はいない」と主張し、就任直後に有罪判決を受けた暴徒らの恩赦を予告した。

5日の米メディア報道によると、3日に開会した連邦議会は、6日の合同会議での選挙人団による投票集計と、大統領選勝利の最終認証に向けた準備に入った。4年前、トランプ次期大統領の敗北に抗議する暴徒らの乱入と議事堂占拠により合同会議が延期され、翌7日にようやくジョー・バイデン大統領とカマラ・ハリス副大統領の当選が正式に認証された「悪夢」を踏まえ、警備も厳重に整えられている。連邦議会警察は声明で「議会の多忙な1か月を前に、計画通り警戒を強化している」と述べた。

特にこの日、ワシントンDCを含む東部地域に今冬初の暴風雪が予想され、最大18cmの積雪が見込まれることから、6日午後1時(日本時間7日午前3時)に予定される認証手続きに支障が生じる懸念が出ており、ワシントンDCの緊張が高まっている。この日の合同会議は、ハリス副大統領が議長を務めることになっており、自身の敗北を公式に認証せざるを得ない「不快な」立場に置かれることとなった。

トランプ次期大統領は、公然と4年前の暴動の正当化を図っている。自身のSNSへの投稿で、4年間政治的な報復を受けたとのこれまでの主張を繰り返し、「腐敗した民主党の裁判官たちと検察は、前例のない不公平さで(バイデン)大統領の政敵である私に対抗した」と述べた。

これに対し米紙「ニューヨーク・タイムズ」は「トランプ次期大統領と側近らは4年間、陰謀論を広め、殉教者のストーリーを織り交ぜ、究極の政治的利益のために議事堂暴動を美化することに腐心してきた」とし、「今やトランプ次期大統領は、議事堂襲撃を『愛の日(Day of Love)』と呼べる土台を作り上げた」と批判した。実際、トランプ次期大統領は、就任初日に暴徒らの恩赦を公言している。

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