世界初のローラブルディスプレイを搭載したノートパソコンが公開された。世界最大のPC製造業者である中国のレノボ(Lenovo)は、世界最大の家電・IT展示会「CES 2025」で「ThinkBook Plus Gen 6 Rollable」と名付けた新製品を今年発売すると発表した。
9日(現地時刻)、米国のブルームバーグ通信などによると、レノボは米国ラスベガスで開催中のCESで、「ThinkBook Plus Gen 6 Rollable」を、今年3月に発売する予定だと明らかにした。この製品は14インチの画面を標準装備しているが、キーボード上のボタンを押すと16.7インチまで拡張できる。画面が上方向に拡大するのだ。価格は3,499ドル(約55万円)で発売される。
レノボは2023年3月、スペインのバルセロナで開催された「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」で、ローラブルノートパソコンのコンセプトを紹介した。ディスプレイを巻き取っておき、必要な時に展開して使用するという概念だ。
米国のITメディア「ザ・バージ」は「シンクブックの画面を拡張または縮小するのに、約10秒かかり、モーター音は過度に大きくないものの、静かな環境では目立つ程度の音がする」とし、「さらに、ノートパソコンが突然大きくなることもある」と伝えた。また「シンクブックの柔軟な有機EL(OLED)は、サムスン(Samsung)ディスプレイのITフォルダブルパネルの一つだ」とし、「折りたたみスマートフォンのしわと同様に、シンクブック画面の下半分に沿って、小さなしわが多く見られる。使用時には目立たないが、詳しく見たり、より急な角度から画面を見ると、はっきりと確認できる」と説明した。
レノボは自社開発のAIアシスタント「AI Now」、そしてマイクロソフト(Microsoft)のCopilotソフトウェア、インテル(Intel)の最新Core Ultraプロセッサーを活用し、PC製品のラインナップを刷新している。「ThinkBook Plus Gen 6 Rollable」もノートパソコン刷新の一環として公開された。