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2025年01月16日木曜日
ホームニュース「負傷者は隠蔽せよ」ウクライナ戦争で戦死した北朝鮮軍兵士の所持品から文書を発見、そこに記された内容とは?

「負傷者は隠蔽せよ」ウクライナ戦争で戦死した北朝鮮軍兵士の所持品から文書を発見、そこに記された内容とは?

北朝鮮軍戦死者の所持品から見つかった文書…

「負傷者は隠蔽せよ」との指示も

ウクライナ戦争に派兵された北朝鮮軍に対し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記の戦闘命令を命懸けで貫徹すべきだとする思想教育が行われていたことを示す文書が発見された。

人権団体「ヒューマンライツ財団」の北朝鮮専門メディア、NKインサイダーが、ロシアのクルスク州地域で戦闘中に死亡した北朝鮮軍の所持品から入手した文書を公開したと、ラジオ・フリー・アジア(RFA)が14日報じた。

「94旅団の戦闘経験と教訓」と題された文書には、「全戦闘員を思想と信念の強者として高い戦闘精神で準備させれば、現代的な武装装備を持つ敵に対しても政治・思想的優位、戦法的優位で十分に勝利できる」と記されていた。

また、「敬愛する最高司令官同志(金正恩)の戦闘命令を命懸けで貫徹すべきだという高い精神力と戦闘精神、自己犠牲精神を発揮し、虎のように戦場を駆け抜け、最新武器で武装した敵を後退させてプレホボ地域を解放した」との内容も含まれていた。

これは北朝鮮軍が前線でも継続的に思想教育と洗脳を受けていたことを示唆している。負傷者が出た場合は迅速に指揮システムを他の将校や下士官に引き継ぎ、戦闘の中断を避け、ドローン攻撃などの被害を軽減するため小規模部隊単位の作戦遂行を求める戦術も記されていた。

ロシア側が負傷者の後送を担当しているが、後送車の到着に10時間以上かかり、北朝鮮軍の負傷者が搬送中に死亡する事例が発生しているとの内容もあった。RFAはこれについて、ロシア軍とのコミュニケーション不足により作戦中の連携が取れず、北朝鮮軍の死者が出ていると分析している。

「進行する事業順序」と題された文書には、戦闘中の負傷者を隠蔽するよう指示が記されていたという。

先に、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアが北朝鮮軍の身元を隠すため、戦死した場合には顔を焼却していると主張していた。個人の所持品としては、「美しい思い出になるだろう!」と書かれた2枚の家族写真も発見された。

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