欧州連合(EU)執行委員会がロシア産の一次アルミニウムの輸入禁止を検討していることが明らかになった。
14日(現地時間)、「ロイター通信」は関係者の話として、EU委員会が同日EU加盟国と非公式会議を開き、16回目のロシアに対する制裁パッケージの詳細を協議したと伝えた。
EUはアルミニウム需要の90%以上を輸入に依存しており、そのうちロシアからは8〜9%を輸入している。銅など他の金属は代替供給源を確保したが、一次アルミニウムは依然としてロシア産に頼っている。昨年1〜9月、EUはロシアから約11万8,000トンの一次アルミニウムを輸入した。
EUはこれまでワイヤー、チューブ、ホイルなどのアルミニウム製品のみを禁止しており、これは輸送、包装、建設産業で使用される金属のEU輸入量の15%未満に相当する。
EU委員会は、ロシアによるウクライナ侵攻から3年を迎えるにあたり、2月の採択を目指して今月下旬に新たな制裁パッケージを提案する予定だ。
これに先立ち、ポーランド、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、チェコ、アイルランドなどEU加盟国の10か国は先月、アルミニウムなどロシア産金属への制裁を加えることを提案した。
EU報道官は「制裁に関するすべての決定は理事会の加盟国で全会一致で行われる」とし、「理事会の議論についてはコメントせず、将来の可能性について推測しない」と述べた。