20日（現地時間）、アメリカの第47代大統領にドナルド・トランプ氏が正式に就任し、ホワイトハウスのホームページには第2次トランプ政権の6つの優先政策が掲げられた。
この日、ホワイトハウスのホームページは、トランプ大統領が正午過ぎに就任宣誓を行った時点で一新された。トップページにはトランプ大統領の写真とともに「アメリカが帰ってきた（America Is Back）」というフレーズが掲載されている。
興味深いことに、この「アメリカが帰ってきた」というフレーズは、この日退任したジョー・バイデン元大統領が2020年の大統領選勝利直後に宣言したものだ。トランプ大統領がこれを再び用いた背景には、過去4年間のバイデン政権の政策を全て自身の1期目政権時代のように取り戻すという強い意思を示したものと解釈できる。
「アメリカが帰ってきた」というフレーズの下には、「私は日々、息をする瞬間でも、あなたがた（アメリカ国民）のために戦い続ける」というトランプ大統領の誓いも記されている。
彼は「あなたたちが享受すべき、強く、安全で、繁栄したアメリカを実現するまで私は休まない」とし、「これこそが真のアメリカの黄金時代となるだろう」と述べた。
ホワイトハウスのホームページの「課題」セクションには、第2次トランプ政権で優先的に取り組む6つの政策課題が掲載されている。
これらの課題には、インフレ抑制と生活費の引き下げをはじめ、労働者のための減税、国境警備の強化、力を通じた平和の回復、エネルギー覇権の確立、アメリカの都市の安全回復などが含まれる。
ホワイトハウスは「インフレ抑制と生活費の引き下げ」に関して、「トランプ大統領は2期目に減税を実施し、アメリカの労働者のためにより多くの雇用を創出して経済復興を実現すると約束した」と説明している。
また、減税に関しては「トランプ大統領はチップと残業代に課される税金を免除し、1期目に実施した歴史的な減税を恒久化するために尽力する」と述べた。
国境安全に関する項目では、「トランプ大統領は（不法移民に対する）逮捕後の即時釈放を廃止し、麻薬カルテルとの戦いを宣言するとともに『メキシコ残留』政策を復活させる」と述べた。さらに「法執行機関と国境警備局に安全な国境を回復する権限を与える」と約束した。
また、ホワイトハウスは「トランプ大統領はアメリカを不要な対外戦争から解放し、軍事態勢を強化すると同時に、あらゆる脅威や危険から国を守る」と強調した。また「アメリカ軍を近代化し、イデオロギーを排除するとともに、アメリカを終わりのない戦争に陥らせた失敗政策に代わり、力による平和という大胆なビジョンを掲げる」と述べた。
「エネルギー覇権」に関しては、「アメリカ国民に石油、ガス、電気などの低コストのエネルギーを提供することが最優先課題である」とし、「トランプ大統領は国内エネルギー生産を推進することでこれを実現する」と説明した。
さらに、トランプ政権が特に強調したのは「トランプ大統領は蔓延する移民犯罪を阻止し、外国の麻薬カルテルを解体することで組織犯罪を取り締まり、暴力犯罪者を刑務所に収監する」と強調した。
これは法と秩序を回復し、全てのアメリカ国民が地域社会において再び安全を実感できるようにするためのトランプ政権の重要な優先課題だと付け加えた。
