韓国のサンサンイン証券は21日、日本銀行(日銀)が25日に予定している金融政策決定会合で、政策金利を0.25%ポイント引き上げるとの予想を示した。これにより、昨年7月の0.15%ポイントの利上げ以降、4回目となる利上げが行われ、政策金利は0.50%に達する見通しだ。
同証券は、今後の追加利上げについては春闘後の賃金交渉結果を受けて、下半期に1回から2回の追加利上げが実施される可能性があり、段階的に円高が進むと予測した。
今回の利上げは、景気と物価の両面から裏付けられている。昨年11月の賃金や家計消費が市場予想を上回り、補助金縮小後のエネルギー価格の上昇が物価上昇を促進している。また、年末年始のドル/円相場の上昇は、金融引き締めの必要性を強調する要因となっている。
さらに、植田総裁と氷見野副総裁が、経済が予想通り改善すれば利上げを継続する意向を示したことも注目されている。
サンサンイン証券のアナリスト、チェ・イチャンは「日銀が強調してきた基調的物価の反発が、昨年11月に確認された」と述べ、昨年の日銀の金融引き締めパターンを振り返ると、常に2か月遅れで基調的物価上昇率の反発を確認した後に利上げが行われてきたと指摘した。
また、同アナリストは「金融政策決定会合当日に発表される12月の消費者物価指数(CPI)に大きな衝撃がない限り、市場予想通り今回の会合で利上げが実施されるだろう」と予測している。