オーストラリアのレズビアン団体が公開イベントを開催するにあたり、トランス女性とバイセクシュアルの女性を除外しようとしたことについて、裁判所が「差別」と判断した。
22日（現地時間）、英紙「ガーディアン」などによると、2023年にオーストラリアのLGBTQ団体「レズビアンアクショングループ（LAG）」が、自身の公開イベントにトランス女性とバイセクシュアルの女性参加を除外したいとして、性差別法にある「特別条項」を自身のイベントに5年間適用してほしいとオーストラリア人権委員会に求めたと報じた。報道によると、人権委員会はこれを認めず、LAGはビクトリア州行政裁判所に異議申し立てを行ったが、裁判所もまた人権委員会の決定が正しいと判断した。
前日、裁判所は「調査の結果、LAGがトランスジェンダー女性を男性と見なしていることが判明した」とし、「明白な差別行為を支持することは、法律の免除条項の意図とは異なる」と述べ、このように判断を下した。オーストラリアでは性差別法に基づき、性的指向や趣向によって人を差別することを禁じている。ただし、特別なケースでは例外が認められる場合がある。例えば、メルボルンのあるゲイ専用ホテルが異性愛者の男性の入場を拒否しているが、裁判所はこれが同性愛者男性の平等権の実現を支援するものとして、性差別法の特別条項に該当すると判断している。
LAG側は裁判所の判断に対し「非常に失望している」とし、控訴するかどうかを検討しているという。
