![引用:聯合ニュース](https://contents-cdn.viewus.co.kr/image/2025/02/CP-2023-0328/image-d1d4cd51-b2fa-4496-acd6-4f7a19e6a2e5.jpeg)
ロシア極東サハリンの図書館が韓国外交官による外交上の失態を指摘した。「間違った」地球儀を贈られたことが理由だ。ロシアの官営メディア「タス通信」は10日(現地時間)、サハリン北部ノグリキにある「ウラジミール・ミハイロヴィチ・サンギ中央図書館」が最近韓国外交官から受け取った地球儀を返却する予定だと報じた。
図書館の代表オルガ・ローズノバ氏は、地域ニュースを伝えるテレグラムチャンネル「ナシ・ノグリキ」のインタビューで、在ウラジオストク韓国総領事館ユジノサハリンスク出張所のパク所長から受け取った地球儀を問題視した。
ローズノバ氏は「この地球儀にはクリミア半島とドネツク、ルガンスク、ヘルソン、ザポリージャ地域がウクライナの一部として表示されている」と指摘し、「パク所長との会話で受けた好印象は、この地球儀によって台無しになった」と述べた。さらに、ロシア法律上自国領土とされる地域をウクライナ領土として表示した地球儀を贈ることは、外交上の失礼に当たると指摘した。
ローズノバ氏は「外交官であれば、意図的に間違ったロシアの国境を地図に表示することの重大さと、地方機関にこのような地球儀を置くことが分離主義的な表現とみなされる可能性があることを理解しているはずだ。これは容認できない」と批判した。また「法的責任を回避するため、この地球儀を韓国外交官に返還せざるを得ず、ロシア外務省に対し、明らかに駐在国の法律を違反した韓国外交官の行動への評価を求める」と述べた。
ロシアは2014年にクリミア半島を併合し、2022年にはウクライナでの「特別軍事作戦」開始後、ドネツク、ルガンスク、ヘルソン、ザポリージャ地域も掌握した。現在、ロシアはこれらの地域を自国領土とみなし、選挙も実施している。
ロシアの主張とは対照的に、ウクライナや米国、欧州をはじめとする多くの国々は、国際法およびウクライナの主権・領土保全に違反するとして、これを認めていない。韓国外交部も2022年、ドネツク州などに対するロシアの併合を認めない立場を表明している。