米国証券取引委員会(SEC)の暗号資産(仮想通貨)に関する規制方針が続く中、リップル(XRP)現物ETFの今年の承認可能性が65%に達するとの予測が出ている。仮想通貨専門メディア「ユーチュデイ」は11日(現地時間)、ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏による分析を報じた。
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ブルームバーグによると、現在アメリカで現物ETFの承認を申請している主要なアルトコインの中で、リップル(XRP)の承認可能性は65%と最も低いとされている。SECがリップルを商品(コモディティ)として扱っていないことが、主な要因とされている。
SECは2020年にリップルとの訴訟で、リップルが未登録証券に該当すると主張した。この規制上の不確実性がETF承認の障壁となっていると、ブルームバーグのアナリスト、エリック・バルチュナス氏のチームは指摘している。
一方、ソラナ(SOL)のETFの承認可能性は70%と評価されており、SECはソラナを証券と見なしているものの、グレースケール(Grayscale)のソラナETF申請が公式に認められたことが承認可能性を高める要因となっている。
ライトコイン(LTC)のETFは90%の承認可能性を示し、最も高い確率となっている。ブルームバーグは、ライトコインがSECの規制負担が少なく、商品として認められる可能性が高いと見ている。また、ドージコイン(DOGE)のETFもリップルより高い承認可能性が示唆されており、ドージコインは中央集権的な発行主体を持たず、SECの規制に比較的影響されにくいため、承認可能性が肯定的に評価されている。
仮想資産ベッティング・プラットフォーム「ポリマーケット(Polymarket)」では、リップルETFの承認可能性を81%と予測しており、これはブルームバーグの分析よりも高い。市場参加者はリップルETFの今年中の承認に対して、より楽観的な見方をしていることが示唆されている。
リップルCEOのブラッド・ガーリングハウスは過去のインタビューで、「リップル基盤のETF承認は時間の問題だ」と述べている。しかし、SECとの法的な不確実性が解消されない限り、リップルETFの承認は依然として不透明な状態が続いている。
暗号資産ETFの承認は市場全体に大きな影響を与えると見られており、リップルETFが承認されれば、機関投資家の流入が加速し、価格に好影響を与える可能性が高い。一方、承認の遅延や拒否があった場合、リップルの価格変動性が高まり、投資家には慎重な判断が求められる。