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ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアの終戦協議に対して「誠意が感じられない」と述べた。米メディア「アクシオス」の13日(現地時間)の報道によると、ゼレンスキー大統領は12日にドナルド・トランプ米大統領との電話会談で、「プーチン大統領はあなたを恐れている」と語り、プーチン大統領が終戦協議を望んでいるという発言は単なる言葉に過ぎないとの見解を示した。
トランプ大統領は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が終戦協議を望んでいるとの評価を示し、ゼレンスキー大統領の意向を確認した。しかし、ゼレンスキー大統領は、自身も和解を望んでいるものの、プーチン大統領は単にトランプ大統領に言葉を伝えているだけだと指摘した。
トランプ大統領はウクライナの安全保障の重要性を認識し、欧州平和維持軍を最前線に配備する案を提案した。これまでトランプ大統領はウクライナ側の軍配備要請に反対していたが、今回の提案はその立場を一部変更したものと見られている。
さらに、トランプ大統領は14日にドイツ・ミュンヘンで開催されるウクライナ会談が、終戦協議開始に重要な役割を果たすとの見解を示した。交渉チームにはジョン・ラトクリフ元国家情報長官とスティーブ・ウィトコフ氏(ホワイトハウス代表)が参加することが明らかにされ、ゼレンスキー大統領にはウクライナ側の交渉団を任命するよう求められた。
ウクライナはロシアとの会談を行わない見通しだ。ロイター通信の13日付報道によると、ウクライナ大統領府はミュンヘン安全保障会議(MSC)でロシアとの会談を予定していないことを明らかにした。さらに、ゼレンスキー大統領は14日にJ.D.ヴァンス米副大統領と会談する予定だ。