ホーム ニュース リップルは金より劣るのか?仮想通貨投資家が注目するコーウェンCEOの主張、過去7年間の下落率45%の現実

リップルは金より劣るのか?仮想通貨投資家が注目するコーウェンCEOの主張、過去7年間の下落率45%の現実

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暗号資産(仮想通貨・コイン)分析会社「Into The Cryptoverse」のCEO、ベンジャミン・コーウェン氏は、リップル(XRP)よりも金が2018年以降、より優れた投資資産だったと主張した。

引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません
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19日(現地時間)、仮想通貨専門メディア「The Crypto Basic」がコーウェン氏の発言を報じた。

この論争は、ユーロ・パシフィック・キャピタルの主任エコノミストで、著名な金投資擁護論者のピーター・シフ氏がビットコインと金を比較したことで火がついた。

シフ氏はビットコイン支持者らと激しく論争し、ビットコインは安定した価値保存手段ではなく、金の方が優れた投資資産であると強調した。

これに対し、コーウェン氏は、ビットコインが2009年から2015年まで0ドルから10万ドル(約1,503万3,027円)に上昇した一方で、金は同じ期間中に2,000ドル(約30万660円)から3,000ドル(約45万990円)と、わずかな上昇にとどまった点を指摘した。

コーウェン氏の主張に反応したのはXRP支持者たちだった。ある匿名のXRP投資家は、ビットコインが高い変動性と繰り返し急落を経験しているため、信頼できる価値保存手段にはなり得ないと反論した。

この投資家は、金や米ドル、ユーロが国際決済銀行(BIS)基準のティア1資産に分類される一方で、ビットコインはその基準に当てはまらない点を強調し、XRPと金が今後さらに高く評価されるべきだと述べた。

しかし、コーウェン氏は、XRPが過去7年間で金に対して45%下落したことを挙げ、XRPの実績が金を下回っていると指摘した。

実際、XRPの価格変動を金と比較するXRPXAU取引ペアを分析すると、2018年初頭のXRPの金に対する価値は0.00250だったが、現在は0.00086レベルまで65%以上下落しており、XRPの価値が金に比べて大きく減少したことがわかる。

ただし、コーウェン氏の評価方法には異論もある。コーウェン氏は2018年初頭のXRPの最高値と現在の価格を比較しているが、XRPの全体的な成長トレンドを考慮すれば、評価が変わる可能性があると指摘されている。

XRPが2013年8月に公開市場での取引を開始した当時、XRPXAU為替レートは0.000004430だった。しかし現在は0.00086レベルまで上昇しており、19,313%の増加を記録している。このデータから、長期的にはXRPが金をはるかに上回る実績を示していることが分かる。

ビットコインは、同期間でさらに高い成長を記録した。BTCXAU取引ペアを分析した結果、ビットコインは43,743%上昇を達成し、XRPと金の両方を大きく上回った。

XRPが2018年以降不振だった主な原因は、米国証券取引委員会(SEC)との法的争いにあると考えられる。SECは2020年12月、リップル社がXRPを未登録証券として販売したとして訴訟を提起し、これによりXRPはアメリカとカナダの主要取引所で相次いで上場廃止となり、2021年の強気相場で十分な上昇ができなかった。

しかし、最近の状況は変化している。2023年、米国地方裁判所の裁判官は一般投資家向けのXRP販売は証券法に違反しないとの判決を下し、これを受けてXRPは再び主要取引所に上場され、価格は徐々に回復している。

これまでの実績を見ると、2018年以降、金がXRPよりも安定した投資先だったことは事実だ。しかし、長期的な視点では、XRPは金をはるかに上回る上昇率を記録していると言える。

専門家らは、今後のXRPの実績は、SEC訴訟の結果や世界の金融機関による採用状況、暗号資産市場全体の成長によって変化するだろうと見ている。

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