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北朝鮮が米空軍の無人偵察機「グローバルホーク」を模倣した可能性がある大型偵察ドローンの試験を行っていると、北朝鮮専門メディア「NKニュース」が21日(現地時間)に報じた。
同メディアによると、先月22日に撮影された平安北道・方現空軍基地の衛星写真に、新型ドローンが確認されたという。このドローンは、北朝鮮が2023年に公開した「衛星-4」偵察ドローンと類似した形状を持つが、翼長は5メートル長く40メートルに達している。
この機体は、米国の無人偵察機「グローバルホーク」のRQ-4Aを改良し、翼長を40メートルに拡大した新型RQ-4Bを模倣したものとみられる。RQ-4Bは武装搭載能力が向上したため、飛行距離が約1,482キロ短縮されたとされ、北朝鮮の新型ドローンも同様の特性を備えている可能性があるという。
また、方現基地では、新たに建設された7基の格納庫に屋根を設置する作業が進められていることも確認された。各格納庫は、翼長40メートルを超える航空機に対応可能な規模で、米国のグローバルホーク用格納庫と同等のサイズとみられる。
「衛星-4」ドローンが実戦配備された場合、朝鮮半島の軍事境界線(MDL)周辺の北朝鮮領空内や海上で偵察任務を遂行すると予想される。ただし、新型ドローンの性能は未だ実証されていない。