ロケット残骸、ポーランドの村に落下
スペースXの幅1.5mの燃料タンク
宇宙ごみによる事故の懸念拡大

スペースXやブルーオリジンなどの民間企業のロケット残骸が大気圏に再突入し、民家付近へ落下する事例が最近1週間で相次いでおり、宇宙ごみによる事故への懸念が高まっていると「CNN」が報じた。
22日(現地時間)、CNNの報道によると、ポーランド警察は、イーロン・マスク氏率いるスペースXのファルコン9ロケットの残骸が、今月19日午前10時頃、ポーランド中西部の小さな会社の倉庫裏に落下したと発表した。落下した物体は、幅1.5m、長さ1mで焼け焦げた状態であり、ロケットの燃料タンクと推定されている。
専門家らは、この残骸は今月1日にアメリカ・カリフォルニア州のヴァンデンバーグ宇宙軍基地から、スペースXがインターネットサービス用のスターリンク衛星を軌道に乗せるために打ち上げたロケットの一部だと説明した。
ハーバード大学の天体物理学者ジョナサン・マクダウェル氏は「今のところ幸運にも負傷者は出ていないが、地球軌道へのロケット打ち上げが増えるほど、いずれ事故が発生する可能性が高まる」と指摘した。
これに先立ち、今月17日には、バハマのある島の海岸でジェフ・ベゾス氏率いる宇宙企業ブルーオリジンの「ニューグレン」ロケットの一部残骸が発見された。ブルーオリジンはCNNへ送った声明で「ニューグレンのフェアリング(ロケットカバー)からの一部の残骸が、先週末にバハマ・アバコ海岸に漂着した」と明らかにした。