ロシアと北朝鮮の武器取引現場と見られる北朝鮮・羅津港に再び大型船舶が入港
ホワイトハウスがロシアと北朝鮮の武器取引現場と見られている北朝鮮の羅津港に、大型船舶が入港した様子が再び衛星写真に捉えられた。

ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は23日、米国の商業衛星企業「プラネット・ラボ」が撮影した21日付の衛星写真に、羅津港の北朝鮮専用埠頭に全長約110mの大型船舶が接岸している様子が映っていると報じた。
羅津港は米ホワイトハウスがロシアと北朝鮮の武器取引が行われる場所として指摘しているところで、羅津港への大型船舶の入港はトランプ政権発足以来、これで3回目となる。
羅津港の埠頭で確認された大型船舶のすぐ前には、コンテナと思われる物体が100mを超えて並んでいた。この船舶は20日に羅津港の北朝鮮専用埠頭に到着した後、翌21日に隣接する埠頭に移動したという。VOAは「羅津港に入港した船舶が、まずコンテナを荷下ろしした後、隣接する埠頭で新たなコンテナを積み込んで出港するという分析があった」とし、「この船舶も空のコンテナを降ろし、貨物を満載した新しいコンテナを積み込んでいる可能性がある」と指摘した。
この港はホワイトハウスが2023年9月、北朝鮮がロシアに武器を提供した疑惑がある衛星写真を公開した場所だ。当時、羅津港には約6mの標準規格の海上輸送コンテナが約300個積載されている様子が捉えられていた。
米国は北朝鮮製の武器や弾薬などを積んだコンテナはここからロシアの港に運ばれ、その後再び鉄道を通じてウクライナ戦線に移動すると見ている。
羅津港への大型船舶の入港はトランプ政権発足以来、これで3回目となる。先月1日には全長115mの船舶が入港し、20日には別の船体が埠頭に接岸した。今年に入ってからは、先月10日までを含めて合計4隻の船舶が羅津港を訪れている。
VOAは 船舶1隻に積載されるコンテナが約600個であることを踏まえ、今年羅津港で取引されたコンテナは約2,400個に上ると推定している。昨年11月、ロバート・ウッド国連駐在米国次席大使は国連安全保障理事会の会議で「北朝鮮とロシアが1万8,000個以上の軍需品関連のコンテナと100基以上の弾道ミサイルを不法に移転した」と述べていた。
今年4回の船舶入港が確認されたことを考慮すると、これまでにロシアと北朝鮮間で往来したコンテナの数はすでに2万個を超えている可能性が高い。先にウクライナ情報当局は先月23日、北朝鮮がロシアに追加で兵力と弾道ミサイルなどの軍需品を支援する計画があると発表していた。