暗号資産(仮想通貨)リップル(XRP)コミュニティで影響力のあるアナリストとして知られるデジタル・アセット・インベスター(Digital Asset Investor、DAI)がXRP保有の重要性を強調し、投資家の注目を集めている。
DAIは、米国証券取引委員会(SEC)とリップル間の法的争いがいつ終結してもおかしくなく、それに伴いXRP価格が急騰する可能性が高いと指摘した。
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仮想通貨専門メディア「ザ・クリプトベーシック」は、この情報を24日(現地時間)に報じた。
DAIは最近、自身のSNSで「今XRPを保有しないのは愚策だ」と強調し、「リップルの訴訟が4年以上続いた末に、近く決着するとの期待が高まっているためだ」と説明した。
最近、SECは暗号資産市場に対する規制姿勢を調整する動きを見せている。代表的な例として、バイナンス(Binance)との訴訟を一時中断し、コインベース(Coinbase)に対する訴訟を取り下げるなど、暗号資産企業に対する強硬姿勢を和らげている。
SECのこうした変化は、リップル訴訟にも大きな影響を与える可能性が高い。XRPコミュニティは、SECがバイナンスやコインベースとの法的争いを終結させたように、リップルとの訴訟も決着する可能性があると見ている。その結果、XRP価格が大幅に反発する可能性が高いと予測されている。
暗号資産市場における重要な要素は、投資家心理と法的環境の変化だ。2020年12月22日にSECがリップルを未登録証券販売の容疑で提訴した際、XRP価格は0.50ドル(約75円)から0.17ドル(約25円)へと66%急落した。
今回の訴訟がリップルに有利な形で決着すれば、XRPは2020年とは正反対の価格反応を示す可能性が高いとみられている。
DAIは、イーロン・マスク氏のAIチャットボット「グロック(Grok)」を活用して市場の反応を予測した。グロックは、訴訟がXRPに有利に終わった場合、価格が66%以上上昇する可能性があると示した。
現在のXRP価格が2.50ドル(約374円)前後で取引されていることを考慮すると、66%上昇すれば4.15ドル(約620円)まで上昇する可能性がある。これはXRPが過去7年間で超えられなかった最高値を更新する水準だ。
DAI以外にも、多くの市場アナリストがXRP価格に対して楽観的な見通しを示している。
エドワード・ファリナ氏やアレックス・クレイ氏らは、「XRPが10ドル(約1,496円)以上に上昇する可能性がある」と語った。
彼らは、XRPが法的不確実性を解消し、ETF承認の可能性が高まれば、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)と同様に機関投資家の資金流入が増加すると説明している。
XRPが本格的な上昇局面に入るか、あるいは更なる変動を経験するかは、今後数か月間の法的展開によって決まるだろうと専門家らは予想している。