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世界最大規模の宗教行事であるインドのヒンドゥー教祭り「クンブ・メーラ(Kumbh Mela)」が26日(現地時間)に45日間の旅を終えた。今年は深刻な水質汚染などへの懸念にもかかわらず、インドの人口の3分の1を超える約6億人以上が参加したと伝えられている。
インドの日刊英字新聞であるザ・タイムズ・オブ・インディア(TOI)やアメリカのCNNなどの海外メディアによると、インド北部ウッタル・プラデーシュ州プラヤーグラージ(旧アラハーバード)周辺で行われた今年の祭りには6億4,000万人に達する人々が集まり、8週間にわたり毎日大混雑を呈した。
プラヤーグラージはヒンドゥー教で神聖視されるガンジス川やヤムナー川、サラスヴァティー川が交わる「サンガム(川と川とが交じり合う場所を意味するサンスクリット語でヒンドゥー教で聖地とされる場所)」にある都市だ。ヒンドゥー教徒はこの川に身を浸すことで罪を洗い流し、輪廻の苦しみから解放されると信じている。特に、三つの川の合流地点で行われる「聖なる入浴」が祭りの核心である。
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今回のクンブ・メーラも人で溢れたが、祭りの最中にインドの環境森林気候変動省(MoEFCC)傘下の中央汚染管理委員会(CPCB)がプラヤーグラージ地域の水質を調査した結果を発表し、水質汚染への懸念が高まった。
汚染レベルは致命的であった。大腸菌の数値は安全基準である2,500MPNを大きく上回っていた。MPNは㎖の試料から確率的に算出した最大菌数を示す。
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ガンジス川の大腸菌数はシャストリ橋付近では1万1,000MPNまで上昇し、安全基準を4倍以上超えた。やや離れたサンガムでも7,900MPNに至った。
ヒンドゥー教徒だからといって、皆が汚染された川の水に身を浸すわけではなかった。プラヤーグラージ出身の55歳の主婦カルパナ・ミシュラはCNNに「委員会の報告書を見た後、もう聖水入浴をしないことにした」と述べ、「それを知ってもなお(ガンジス川に)行くのは学識ある人とは言えないだろう」と語った。
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保健専門家らは、大腸菌に曝露されると胃腸炎、皮膚発疹、さらには腸チフス、コレラ、A型肝炎など深刻な病気にかかる可能性があると警告している。
しかし、ウッタル・プラデーシュ州知事のヨギ・アディティヤナートは委員会の調査結果が正確ではないと主張し、「川の水は入浴だけでなく、入浴後に水を一口飲むヒンドゥー教の儀式にも適している」と述べた。
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インドの首都デリーで独立コンサルタントとして働く男性は、三つの川の合流点であるサンガムポイントで先週2回入浴をした。彼は「汚染された水質を私が変えることはできないので心配だったが、この部分はきれいだと思いながら数分間入って罪を洗い流した」と述べ、「入浴後に体を洗う入浴を再度行った」と語った。
デリーの金融専門家である男性も、汚染された川の水だと知りながら身を浸けたと言っている。彼は「ガンジス川とヤムナー川がきれいな川ではないことは非常に明白だ」としながらも、「しかし、それ以外にも健康に悪いものがたくさんある。我々が吸う空気も有毒だ」と述べた。
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クンブ・メーラはインドの聖地4か所で3年ごとに交互に開催される。今年の行事は12年に一度の特に「偉大な」祭りとし、「マハ(Maha)クンブ・メーラ」と呼ばれる。
祭りが行われたプラヤーグラージのほとんどの通勤者がこの期間、激しい交通渋滞のため自家用車を家に置き、二輪車や共有車両を利用して通勤した。 地域の住民たちはインド全国から集まった人々によって日常生活が大きく妨げられたにもかかわらず、訪問者を笑顔で迎え、必要な助けを提供するなど最善を尽くしたとTOIは報じた。